筆箱で指をケガ　ダイソーがカンペンケース2種約8万個を回収～開けようとフタの縁部に触れて左手親指先端にケガをした重大製品事故

　大創産業が10日、同社が運営する100円ショップ「ダイソー」店舗で販売したカンペンケース2種(各108円)で、怪我をする恐れがあるとして、直ちに使用を中止するように呼びかけています。対象商品は「カンペンケース CRISP バナナandチェリー」(JAN:4549131602593)、「カンペンケース CRISP レモンandオレンジ」(JAN:4549131602609)。

当該品の外観。蓋の内側の縁が全周にわたって鋭利な状態になっています

　同社では、手元に商品がある場合は、回収および返金するとしています。販売時期は2018年2月～8月で、対象個数は約8万個。なお、すでに全国のダイソー各店舗から対象商品を撤去しており、今後、より一層の品質管理を強化徹底し、再発防止に努めていくとしています。

　当該製品は、2018年7月に国民生活センターに「筆箱を開けようとしたところ、蓋(ふた)の縁部に触れた左手親指先端にけがをした。商品に鋭利なところがないか調べてほしい」というテスト依頼が寄せられ、当該品および新品の同型品を用いてテストを行なったところ、蓋の内側の縁(けがをした箇所周辺)が鋭利であることが判明。

窓を指で押すと、窓がたわみ、窓と蓋の間にすき間ができます

　国民生活センターでは、当該品は、蓋の内側の縁に使用者の指が触れる可能性は十分に考えられ、蓋の内側の縁が「人体傷害のおそれにつながる鋭い縁部」と判定されるほど鋭利であることがわかったとして、この縁部には絶対に触れないでいよう呼びかけています。

縁に押し付け横にずらした食品に切れ込みがはいった(※撮影のため樹脂製の窓は外してあります)

　なお、事業者が重大製品事故として認識したのは2018年7月23日。報告書の提出期限を超過していることから、事業者に対し厳重注意したとのこと。