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「0円タクシー」が本日5日(水)から年内運行! DeNAと日清がコラボしたタダで乗れる「どん兵衛タクシー」が50台走る

[2018/12/5 16:34]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が提供する、次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」が、2018年12月5日(水)からの東京都内でのサービス開始に伴い、新たな移動体験を様々な形で実現する取り組み「PROJECT MOV」を始動。その第一弾として乗客の利用料金が無料となる「0円(ぜろえん)タクシー」の走行を2018年12月5日(水)より開始します。

 「PROJECT MOV」は、利用シーンや個別のニーズに応じた新しい移動体験を実現するための取り組みで、その第一弾として開始される、乗客の利用料金を無料にする「0円タクシー」は、乗客と交通事業者をマッチングする2者間モデルから企業などを巻き込んだ多者間マッチングモデルへと進化するとしています。

 「0円タクシー」は、気軽にタクシーを利用してもらための選択肢を提供する取り組みで、契約スポンサーと「MOV」の広告宣伝費によって乗客が支払う利用料金を無料にするフリービジネスモデル。スポンサーは、「MOV」で配車できるタクシーの車体ラッピングや、車内での自社商品/サービスの宣伝を通じて、認知獲得や購買に繋げることが狙えるとしています。

 同社では「タクシーの車内は閉鎖されたプライベート空間であるため、乗客と直接接触でき、そしてコミュニケーションの自由度が高い特別な空間であるため、広告媒体の中でも非常に効果的な媒体であると考えている」とのこと。さらに、「0円タクシー」では車内での試供品提供やサービスの体験、車内専用コンテンツなど様々な広告を展開していくとしています。

 タクシー事業者は、これまでタクシーを利用していなかった層の取り込みが期待できるほか、契約スポンサーと「MOV」両者からの広告宣伝費によって通常通りの乗車料金分が支払われるため、新たな収益モデルの構築に繋がるとのこと。DeNAは広告宣伝費を活用することで「0円タクシー」を起点に「MOV」の認知獲得、またタクシー利用へのハードルを下げることで通常利用の乗客増加も見込んでるとしています。

 「0円タクシー」の第一弾は日清食品とコラボレーション。“ツキがあれば”利用料金無料で乗車可能なタクシー「どん兵衛タクシー」(正式名称:0円タクシー by 日清のどん兵衛)として、2018年12月5日(水)~12月31日(月)まで運行されます。

 日清食品の和風カップ麺「日清のどん兵衛」は、2018年12月2日(日)にオンエアを開始したTVCMを皮切りに、“ツキを招く月見そば”というキャッチコピーのもと「日清のどん兵衛 天ぷらそば」にたまごを落として食べる「月見そば」の食べ方提案を行なっています。

「日清のどん兵衛 天ぷらそば」にたまごを落として食べる「月見そば」

 今回「ツキを招く月見そば」を提案する「日清のどん兵衛」と、ツキがあれば利用料金が無料となる「0円タクシー」がコラボレーションし、「どん兵衛タクシー」が誕生。「どん兵衛タクシー」は、タクシー車両に「日清のどん兵衛 天ぷらそば」専用のラッピングと内装を施したタクシーで、都内の対象エリアで50台運行されます。配車可能エリアは渋谷区、新宿区、港区、中央区、千代田区近辺で、運行可能エリアは東京23区全域。

 「MOV」を使って「どん兵衛タクシー」に乗車すると、目的地までの利用料金が無料となるほか、12月26日(水)から31日(月)までの期間限定で「日清のどん兵衛 天ぷらそば」がプレゼントされます。プレゼントは数に限りがあり、先着順となります。

 配車方法は、期間中、対象エリア内で「MOV」アプリの「タクシー会社」をタップし、「0円タクシーby 日清のどん兵衛」が乗車可能範囲内であれば指定して配車依頼できます。“ツキ”があれば、指定しなくても近くの「0円タクシーby 日清のどん兵衛」が配車されるかもしれません。

 なお、利用料金が無料になるのは、目的地が東京23区の場合に限られ、それ以外の場所に行く際には迎車料金を含め全額を通常通り支払う必要があります。また、経由地の指定や、途中での待機は受けられません。なお、アプリ経由以外での「0円タクシーby日清のどん兵衛」には乗車できません。各日7:00~22:00までに配車依頼が完了した場合、キャンペーン対象となります。

 DeNAが提供している次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」は、これまで、神奈川県内で「タクベル」とい
う名称でサービスを展開してきましたが、12月5日(水)の東京展開、そして全国展開を見据えてリブランディングを行なったとのこと。「MOV」は、対応する乗務員専用端末とセットで、タクシーの配車をスムーズに行なえるサービスで、乗客は、アプリで予想到着時間を事前に確認した上で指定の場所へタクシーの配車依頼できます。

 周辺を走行中のタクシーがリアルタイムに可視化されて表示されるため、空車走行中のタクシーを簡単に確認することもできます。その上、迎車地点で乗客と乗務員が効率よく出会えるよう、お互いの現在地を確認できる機能や定型メッセージを送り合える機能を実装されています。また、車内決済のほか、全車両でネット決済に対応し、事前のクレジットカード登録で降車時の煩わしい支払い・領収書受け取り等の手続きが不要で、目的地に到着と同時にスムーズな降車が可能です。

[古川 敦]