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「火の鳥」幻の続編「大地編」が朝日新聞で連載開始! 手塚治虫さんの構想原稿を元に桜庭一樹さんが創作~挿絵はイラストレーターの黒田征太郎さん
[2019/1/25 09:13]
朝日新聞社が創刊140周年を記念して、桜庭一樹さんの「小説 火の鳥 大地編」を朝日新聞土曜別刷り「be」で2019年4月6日からスタートします。
手塚治虫さんの漫画「火の鳥」は、不死鳥である火の鳥を追い求める人々を描き、人間の尊厳や愚かさを描く壮大な大河ロマンです。1967年の「黎明編」から本格的に始まり、88年の「太陽編」を最後に、翌年の手塚さんの死で未完となっていました。
ただ、手塚プロダクションの資料室には、続編とみられる「大地編」の構想原稿が残されていました。それは400字詰め原稿用紙にして2枚あまりという短いものですが、手塚ロマンのエッセンスが詰まっています。
その原稿を元に、直木賞作家・桜庭さんが想像力の翼を広げ、長編小説を紡ぎ、「be」で毎週1年間掲載される予定です。挿絵は、「鉄腕アトム」をはじめ手塚作品をモチーフにした作品を多く手がけている、イラストレーターの黒田征太郎さんが担当します。
今日の朝日新聞朝刊一面に記事が掲載されています。35面に手塚先生の『大地編』シノプシス全文が載っています。pic.twitter.com/Ohc3PMCyfp
— 桜庭一樹 (@sakurabakazuki)2019年1月24日
桜庭一樹さんプロフィール
さくらば・かずき 作家。1971年生まれ。1999年作家デビュー。「GOSICK」シリーズで人気を博し、2007年、鳥取の旧家に生きる女3代とその一族を描いた長編「赤朽葉家の伝説」で日本推理作家協会賞、08年、父と娘の切ない関係を描いた「私の男」で直木賞を受賞。現在、朝日新聞読書面(土曜日掲載)で「古典百名山」を連載中。手塚治虫文化賞選考委員。