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すかいらーく傘下の「じゅうじゅうカルビ」が17日(日)に営業再開 O157が検出された「柔らかハラミ」は使用中止~クーポンの有効期限は延長

[2019/3/15 22:46]

 すかいらーくホールディングスが15日、傘下のトマトアンドアソシエイツが運営する焼肉「じゅうじゅうカルビ」全店を、2019年3月17日(日)から営業再開すると発表しました。


 「じゅうじゅうカルビ」は食中毒が発生したため、2月25日から「じゅうじゅうカルビ」全店舗で営業を自粛していました。今回、保健所の指導のもと、再発防止策を策定、導入し、3月17日(日)より全店舗で営業を再開するとしています。

 なお、閉店中に利用期限を迎えた下記のクーポンについては、有効期限を4月30日(火)まで延長するとしています。

食中毒事故の内容とこれまでの経緯

 2019年2月9日(土)から2月12日(火)にかけて、「じゅうじゅうカルビ」を利用者の一部から、下痢・嘔吐等の症状があったとの連絡が寄せられたことから、安全対策の万全を期すため、「じゅうじゅうカルビ」全店舗で、2月25日(月)より営業を自粛。

 食中毒の症状があったとの連絡があった、すべての店舗で、各店舗を所管する各保健所にその旨の届け出を行なった結果、計20名が腸管出血性大腸菌O157による食中毒と判明したとのこと。現在、体調不良の申し出があったすべての人に、真摯に対応しているとしています。

行政処分の内容について

1.対象店舗 じゅうじゅうカルビ沢良宜駅前店
  処分の内容 2019年3月4日、1日間の営業停止

2.対象店舗 じゅうじゅうカルビ磯子中原店
  処分の内容 2019年3月4日から営業の禁止

3.対象店舗 じゅうじゅうカルビ足立中央本町店
  処分の内容 2019年3月5日~3月7日まで営業停止

4.対象店舗 じゅうじゅうカルビ八王子インター店
  処分の内容 2019年3月12日~3月14日まで営業停止及び取扱改善命令

食中毒事故の原因について

 保健所の検査により、取引先より納品され店舗で未使用のまま冷凍保存していた「柔らかハラミ」から腸管出血性大腸菌O157が検出。同時期に複数の店舗で発症が確認されていること、喫食された共通の食材が「柔らかハラミ」であることが社内調査により確認されていること、「柔らかハラミ」から検出されたO157と、発症者から検出されたO157の遺伝子の型が一致したことが確認されたことから、発生原因は「柔らかハラミ」の原料に由来するものと考えてるとのこと。

 なお、「柔らかハラミ」は、取引先より「じゅうじゅうカルビ」の店舗のみに納品されている商品としています。

再発防止策について

 安全対策の万全を期すため、保健所指導の下、再発防止策を策定し、導入。

1.原因食材の使用中止
2.原料抜き取り検査の強化
3.保健所調査のため各店舗で冷蔵・冷凍保管していた食材の廃棄
4.店舗の清掃と消毒の実施
5.全店舗のマネジャーに対する衛生講習の実施
6.生肉用トングの使い分け強化のためのオペレーションの変更

[古川 敦]