東京都が「バンクシー作品らしきネズミの絵」をGWに一時公開!「東京都として落書きを容認しているわけではないが、見てみたいという声や問合せもある」
東京都が、2019年1月16日に取り外し、都内の倉庫で保管していた防潮扉の一部について、ゴールデンウィーク期間中を含め一時的に公開しています。
この防潮扉の一部にはバンクシー作品の可能性がある絵が描かれていたことから、真贋の確認や取扱いについて、専門家等の意見も聴きながら検討を行なっていますが、現時点で真贋は不明な状況であるため、当面、「バンクシー作品らしきネズミの絵」として取り扱うとしています。
東京都では「公共物への落書きは決して容認できるものではありませんが、一方でこの絵を見てみたいという声や問合せもあることから、一定期間実物を見ていただく機会を設定することとした」とのことです。
小池百合子東京都知事は、「この絵は世界的に著名なバンクシー氏の作品である可能性が高いという情報提供がそもそもございました。現場の混乱がないように、また、防潮扉の毀損防止、さらには絵の保全ということで、平成31年の1月にパネル部分を取り外して保管をしたものでございます。改めて申し上げますけれども、東京都として公共物への落書きを容認しているわけではない。ここは強調しておきたいと思います。一方で、是非見てみたいというお声も寄せられており、本当にバンクシーのものなのか否かという真偽の問題はございますが、依然として世間の関心も高いことから、一定期間、この話題となっております絵の実物を見ていただく機会を設けることといたしました。多くの方にご覧いただくために、ゴールデンウイークを含む2週間、都庁舎にて公開いたします」と今回の公開に至った経緯を説明。
また、「そもそも、情報提供者が国立近代美術館の館長さんからであったことから、かなりバンクシー作品であるという可能性は高いと考えられ、このような動きにもなっているわけでございます。大変関心の高いところでございますので、東京都庁としてこのような機会を設けることとさせていただきました。なお、ご本人にも到達するということを期待して、この絵についての問い合わせをしておりますが、まだ返事はございません」とバンクシーとコンタクトを試みていることも明らかにしています。