乃木坂46ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」再び! 乃木坂46メンバーは一新され、セーラームーンは久保史緒里、セーラーマーキュリーは向井葉月
2018年6月と9月に上演された乃木坂46版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」。Team MOONとTeam STARの2チームに分かれセーラー戦士5名をメンバーが熱演し、それぞれの個性あふれた舞台を作り上げ、好評を博しました。
その乃木坂46版ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」が、2019年10月10日より10月14日まで、TOKYO DOME CITY HALLで再演されることとなりました。
出演する乃木坂46のメンバーは一新され、主役のセーラームーン/月野うさぎを久保史緒里さん、セーラーマーキュリー/水野亜美を向井葉月さん、セーラーマーズ/火野レイを早川聖来さん、セーラージュピター/木野まことを伊藤純奈さん、セーラーヴィーナス/愛野美奈子を田村真佑さんがそれぞれ演じます。
逆に乃木坂46のメンバー以外の主要出演陣は前回と同じで、タキシード仮面/地場 衛を演じる石井美絵子さんを始め、しっかりと周りを固めています。また前回同様、乃木坂46の白石麻衣さんもクイーン・セレニティとして映像出演しています。
初日に行なわれた記者会見に参加したメンバーは、緊張しながらも、伊藤純奈さんは「こんなにキャストのみなさんと話し合ったことはないというぐらい話し合い、一緒に作りあげた。そういった意味では初日が楽しみ」とキャスト陣全員で作り上げてきたことを強調。
また、タキシード仮面役の石井美絵子さんは「今回のメンバーは誰よりも乃木坂46のメンバーであることを大切に思い、そしてその乃木坂46を超えて頑張らなければならないという想いを強く感じた」とメンバーとの稽古を振り返りました。しかし同時に「大変だったのは史緒里が心を開いてくれるまで時間がかかったこと。すごくまじめだから何でも『はい!』と返してくる。でもそうではなく、自分の想いを返してもらうまでに時間がかかった」とぶっちゃけると、久保史緒里さんは「すいません! ご迷惑をおかけしました」と平謝り。
向井葉月さんは「これまでの舞台は自由にやらせていただいていましたが、今回は私のセリフや動きがきっかけになって周りの方の動きや演出が始まる場面が多く、色々考えながらやらなければならなくて難しい」と感想を語りました。
舞台経験の豊富な伊藤純奈さんは「私が1番先輩なんですが、“良い意味”で手の掛かる妹が4人増えた感じ」と語ると、田村真佑さんは「セーラーヴィーナスは(役柄的には)1番先輩なんですが、実際は私は4期生で1番の後輩。伊藤さんはいるだけで先輩感があって、それを超えて先輩感を出していきたい」と返すと「これこれ、いじられてます(笑)」と答え報道陣の笑いを誘いました。
公開されたゲネプロでは、本番さながらに熱演。今回の出演メンバーは久保史緒里さんをはじめ歌がうまいことでも知られるメンバーが多く、迫力の歌声とダンスを披露しました。久保さんは、前半のかわいらしく明るい雰囲気の月野うさぎと、第2部で傷つきながらも仲間たちとともに戦い抜くシリアスな場面を演じ分け、堂々とセーラームーンを演じています。
また、殺陣のシーンも多いのですが、各メンバーがキレのあるアクションを見せてくれます。
今回の注目の1つは、早川聖来さんと田村真佑さんという4期生の抜擢でしょう。乃木坂46に加入するまでバレエを長年続け、演技の経験も豊富な早川さんがセーラーマーズ/火野レイを、明るくお姉さんキャラクターの雰囲気を持つ田村真佑さんが劇中で先に目覚めたセーラーヴィーナス/愛野美奈子をそれぞれ好演しています。
さらに数多くの舞台をこなしてきた伊藤純奈さんのしっかりとした演技が、舞台を引き締めています。そして、普段は明るいキャラクターのイメージが強い向井葉月さんですが、物静かで天才肌のセーラーマーキュリー/水野亜美をしっとりと表現。舞台「ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2」で気の強いキャラクターを巧みに演じていましたが、今回もまた違った難しい役柄を演じきっています。
ラストはもちろん、乃木坂46の出演メンバーを中心としたライブが用意されています。メンバーの歌とダンスが楽しめるこの瞬間を、ファンのみなさんは存分に楽しんでください。久保史緒里さんは「稽古で多くのことを学んでいます。もっともっと多く学んでいきたい」と語っており、このメンバーで中国・上海での公演も決定していることから、経験を積むことでどんどん舞台は進化していきそうです。
©武内直子・PNP/乃木坂46 版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2019