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優勝商品の2千万円のランボも、出演料も、制作費も支払われず 東京MXが「欲望の塊」の調査結果を発表~出演料150万円徴収も把握せず。公式YouTubeで全話視聴可能

[2020/1/21 15:54]

 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)が21日、2019年1月~3月の深夜(毎週火曜27時10分~27時40分)に放送した「欲望の塊」について、優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からされていないことを、同社調査で確認したと発表しました。

 「欲望の塊」は、2016年に約10年ぶりに地上波に復帰した、極楽とんぼの山本圭壱さんが復帰後初のメインMCを務めた番組で、小沢仁志さん、小原春香さん、SHOさんも出演していました。

 普段は歌舞伎町で働く、現役イケメンホスト30人が番組がサプライズで用意した様々な競技に挑戦し、上位5人が、歌舞伎町のど真ん中で行われるファイナルステージに進み、優勝賞品として、成功者の象徴でうある2,000万円相当のスーパーカー「ランボルギーニ」を目指して、熱い戦いを繰り広げるという内容でした。

 現在、番組公式サイト(https://sply-tv.com/)は接続できない状態になっていますが、YouTubeの「MXTV 欲望の塊公式チャンネル」はまだ残っており、全話を視聴できます。

【欲望の塊 #1】 2000万円相当の超高級スーパーカーを賭けたホスト達のガチバトル!
【欲望の塊 #12】ついに最終対決! 栄光を手にするのは誰だ!?

 番組の優勝者が、未だに優勝賞品(を換金した現金)を受け取ってないことや、参加したホストが出演料として各150万円を支払っていることを明らかにし、話題となっていました。30名のホストが参加しているので、参加費だけで4,500万円を集めていることになります。

 TOKYO MXでは、「欲望の塊」は外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもので、TOKYO MXが制作著作権を保有しない番組であるものの、放送責任はTOKYO MXにあると考えているとし、一連の報道で指摘されている出演料(宣伝費)とされる150万円については、「TOKYO MXは把握しておらず、番組内における表記もありませんでした」としています。

 TOKYO MXでは、放送にあたっては、代理店の会社登記確認と番組内容について台本と納品された完成品(完パケ)の考査などを実施したとのことで、「制作過程のチェックや優勝賞品の受け渡しが完了したのかを確認するべきだったと反省している」と謝罪しています。

 また、放送終了後の2019年4月以降、代理店から優勝賞品に関するトラブルがあるとの連絡はなく、今回の事態を把握出来ていなかったとしています。

 なお、番組冒頭で紹介された優勝賞品である高級外車は、TOKYO MXの調査の結果、所有権が番組企画会社に移転されていないことが判明しており、番組企画会社へ事実確認するも、現在、連絡が取れない状況にあるとのことです。

 TOKYO MXでは、放送局の責任として今回の事態を重大な問題と認識しており、引き続き事実確認の調査を進め、番組企画会社と関係当事者との間の解決に向け努力していくとしていおます。

[古川 敦]