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「過剰に心配せず、インフルエンザと同様の感染症対策を」 厚労省が新型コロナウイルス関連肺炎の情報とメッセージを発信

[2020/1/29 22:15]

 厚生労働省が、2019年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市で発生が複数報告されている新型コロナウイルス関連肺炎について、必要な情報の収集・公表を行なっており、国民へのメッセージも発信しています。

 コロナウイルスとは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで、人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがある「SARS-CoV」(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)と、「MERS-CoV」(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。

厚生労働省からの国民へのメッセージ

 新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内では人から人への感染は認められるものの、我が国では人から人への持続的感染は認められていません。国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

 武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、滞在歴があることを事前に申し出てください。

[古川 敦]