フジと産経が世論調査のデータ不正入力を発表 孫請が電話せずに架空の回答を入力~約17%が架空入力。問題期間の世論調査結果と関連する放送・記事は取り消し
フジテレビジョンと産業経済新聞社が19日、FNN((フジニュースネットワーク)と産経新聞社が合同で行なう世論調査で、調査業務契約先による一部データの不正入力があったことが判明したと発表しました。「視聴者・読者・関係者のみなさまの信頼を裏切ったことを、こころよりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
データの不正入力を行なっていたのは、調査業務委託先の「株式会社アダムスコミュニケーション」が実務の約半分を再委託していた「日本テレネット株式会社」のコールセンター現場責任者。
FNN・産経新聞合同世論調査は、電話による質問に対する回答を集計する形で行なっており、問題のデータ不正入力は、実際には電話していないにも関わらず、架空の回答を入力する形で、2019年5月から2020年5月まで、計14回の実施分で行なわれていたとのこと。
期間中、調査1回約1,000サンプルにつき、100数十サンプルの不正が見つかり、14回の不正の合計はサンプル数の約17%分にあたる約2,500サンプルあったとのことです。フジテレビの聞き取り調査に対し、日本テレネット社員は「利益を増やしたかった」「オペレーターの人集めが難しかった」と説明しているとのことです。
フジテレビは問題の期間の世論調査結果及びそれに関連する放送は取り消し、産経新聞は世論調査14回分の記事をすべて取り消しすとしています。
フジテレビコメント
今回、委託先からの不正なデータをチェックできず、誤った情報を放送してしまった責任を痛感しております。今後、継続して調査・検証を行い、その結果に沿って、然るべき処置を行ってまいります。
産経新聞社コメント
報道機関の重要な役割である世論調査の報道で、読者の皆さまに誤った情報をお届けしたことを深くおわび申し上げます。