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市川市の村越市長が「市長室にガラス張りシャワーを360万円で増設」の意義を説明 「災害時に私がシャワーを浴びるまで職員は気を遣って浴びようとしないでしょう」~ユニットは約19万円、調達のプロセスを調査

[2021/3/2 12:10]

 千葉県市川市の村越祐民市長が1日、市川市のホームページ内の「八幡一丁目一番一号」を更新し、話題になっている市長室にガラス張りユニットシャワーを360万円で増設した件を、説明しています。

 また、村越祐民市長は自身のTwitterでも「シャワーユニットは税抜188,000円とあります。調達のプロセスに問題がなかったか調査します」とツイートしています。

 村越市長は、2019年、台風15号、19号、21号が相次いで襲来した際、市長含めて多くの職員が24時間体制で勤務し、その際、当時執務していた仮本庁舎(現第2庁舎)では、タオルで体を拭いて過ごしたと明かし、今後、いつ地震や台風などの災害に見舞われるかわからないので、職員一同いつでも庁舎に詰め災害対応する心構えとしています。

 現在、第1庁舎の5階に3台のシャワーが設けられていますが、災害時には500名以上の職員が本部対応にあたること、市民に対してシャワーを開放することも想定していること、加えて、市長がシャワーを浴びるまで職員は気を遣ってシャワーを浴びようとしないのではないかということも考えて、十分とは言えないとの認識を示しています。

 また、第1庁舎が全面開庁して以来、新型コロナ対策はもちろん、議場傍聴席の階段がかなり急なため手すりを設置するなど、常に工夫をしており、本件も同様で、後からシャワーを設置するとなると大規模な改修をせずに済むスペースと水まわりがある場所でなければなく、そこで車いすでも入れるスペースが確保されていた4階市長室のお手洗いの中に設置することになったとのことです。

 なお、「ガラス張り・高級品等の指摘」については、「あくまで一般的な製品であり特別仕様ではありません。お手洗いの中にあるため入浴の様子が外に見えることもありません。このシャワーは災害時に限って私や職員が使用するためのものですので現時点で一度も使用したことはありません。今後も使用する機会がないことを祈るばかりです」としています。

[古川 敦]