ゲーム・ホビー

「任天堂資料館(仮称)」が2024年3月に完成! 過去に発売した商品を展示~任天堂宇治小倉工場を利用して展示と体験を行なう観光施設としての集客を目指す

[2021/6/2 12:08]

 任天堂が2日、任天堂宇治小倉工場用地(京都府宇治市小倉町)と建屋を、過去に同社が発売した商品を展示する資料館施設「任天堂資料館(仮称)」として利用することを決定したと発表しました。「任天堂資料館(仮称)」は、展示と体験を行なう観光施設としての集客を目指し、2023年度(2024年3月期)の完成を予定しているとのことです。

「任天堂資料館(仮称)」 完成イメージ図

 同社では以前より、ものづくりに対する考えを広く理解してもらうために、過去に発売した商品を展示する資料館施設の設置を検討していたとのことで、今回、近鉄小倉駅周辺の活性化を図る宇治市の意向を受けて、宇治小倉工場を資料館施設としてリノベーションすることにしたとしています。

 任天堂宇治小倉工場は、1969年に「宇治工場」として建設され、その後、現在の宇治工場(京都府宇治市槇島町)の建設と増改築に伴い、1988年に「宇治小倉工場」へ改称。宇治小倉工場では、主にトランプ・花札の製造や、サービスセンターとしてゲーム機の修理業務を行なっていましたが、2016年11月にそれらの業務を宇治工場に移管したため、用地および建屋利用を検討していたとのことです。

 京都に本社がある任天堂株式会社は、1889年に創業し、1983年にファミリーコンピュータを発売して以来、現在では「Nintendo Switch」を代表とするゲーム専用機のハードウェアおよびソフトウェアを開発・製造・販売しています。任天堂はこれまで、世界中で7億9,000万台以上のハードウェアと、50億本以上のソフトウェアを送り出し、ハード・ソフト一体型の展開を通じて、マリオ、ドンキーコング、ゼルダの伝説、メトロイド、どうぶつの森、ピクミン、スプラトゥーン等を生み出しました。

 任天堂は今後も「独創的な娯楽の創造」を目指して、ゲーム専用機を中心に、モバイルや映画、テーマパーク等を通じて「人々を笑顔にする」ための体験を、世界中へ提供することに挑戦し続けるとしています。

[古川 敦]