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さいとう・たかを氏が膵臓がんで84歳で死去 「ゴルゴ 13」は「さいとう先生のご遺志のもと、スタッフと編集部協力のうえ今後も継続予定」~「………だが、物語は続く。」

[2021/9/29 13:43]

 さいとう・プロダクションが29日、劇画家のさいとう・たかを(本名、齊藤隆夫)氏が、2021年9月24日午前10時42分、膵臓がんのために永眠したことを発表しました。84歳でした。葬儀は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、親族のみで執り行なったとのことです。

 ビッグコミック編集部では、「お別れ会につきましては、今後の状況等を慎重に見極めつつ検討して参ります」とのことで、「ゴルゴ 13」の連載については、「さいとう先生のご遺志のもと、スタッフと編集部協力のうえ、今後も継続する予定」としています。

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【全文】さいとう・プロダクション

劇画家のさいとう・たかをが、2021年9月24日午前10時42分、膵臓がんのために永眠いたしました。84歳でした。

なお、葬儀は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、親族のみで執り行いました。これまでご愛読、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 さいとう・プロダクション

【全文】ビッグコミック編集部

50余年に渡り「ビッグコミック」で『ゴルゴ13』を連載した、さいとう・たかを先生の生前のご功績に対する心からの敬意とともに、謹んで哀悼の意を表します。

お別れ会につきましては、今後の状況等を慎重に見極めつつ検討して参ります。なお、『ゴルゴ 13』の連載は、さいとう先生のご遺志のもと、スタッフと編集部協力のうえ、今後も継続する予定です。

略歴

劇画家。本名、齊藤隆夫。1936年11月3日、和歌山県生まれ。1955年、『空気男爵』で漫画家デビュー。貸本向け漫画誌の中心的存在として、大阪で精力的に活動を続ける。1960年、『台風五郎』の大ヒットで不動の人気を獲得。その後、活動拠点を東京に移し、「さいとう・プロダクション」を設立して、作品制作過程における分業化をはかり、脚本部門を設けるなど、劇画制作システムを確立。漫画界に革新をもたらした自他共に認める劇画の第一人者である。

 連載50年超、単行本発行巻数世界一を達成した『ゴルゴ13』(「ビッグコミック」にて連載中)はじめ、『鬼平犯科帳』(「コミック乱」にて連載中)『仕掛人梅安』『影狩り』『無用ノ介』『バロム・1』『サバイバル』『雲盗り暫平』など、著名作多数。

[受賞・受章歴]
1975年『ゴルゴ13』で第21回小学館漫画賞受賞
2002年『ゴルゴ13』で第31回日本漫画家協会賞・大賞受賞
2003年 紫綬褒章受章
2004年『ゴルゴ13』で第50回小学館漫画賞・審査員特別賞受賞
2010年 旭日小綬章受章
2019年 第23回手塚制虫文化賞・特別賞受賞

[古川 敦]