52年一度も休載のない「ゴルゴ13」が新作掲載を見合わせ 新型コロナウイルスの影響で「10名を超える分業体制で劇画制作を平常通り続けることは困難」
連載開始より52年、一度も休載のない「ゴルゴ13」が、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けて、さいとう・プロダクションとビッグコミック編集部との話し合いの結果、ビッグコミック11号(5月25日発売号)より当面の間、新作掲載の見合わせを決定したことが発表されました。
【『ゴルゴ13』新作掲載見合わせについて】
— ビッグコミック編集部 (@bigcomic_mg)May 8, 2020
5/25発売号より当面の間、『ゴルゴ13』の新作掲載を見合わせることにいたしました。詳細は画像にてご確認ください。
※本日発売のビッグコミック10号には、第599話「臆病者は誰か?」後編が掲載されています。#ビッグコミック#ゴルゴ13pic.twitter.com/0S9DFgZOO1
「4月7日に緊急事態宣言が発令された以後も、依然として新型コロナウイルスの拡大が進行している状況を鑑み、10名を超えるスタッフによる分業体制で、劇画制作を平常通り続けることは困難である、と判断した」と説明しています。
連載開始より52年、一度も休載のない「ゴルゴ13」は、今回の新型コロナウイルス感染拡大の状況下でも、新作を届けられるよう、可能な限りの手は尽くしてきたものの、作画スタッフが日々の通勤による感染リスクを負い、長時間にわたり密集する環境で、原稿用紙に直接執筆を行なう、いわゆる“3密”すべてに当てはまる作画過程を継続することには限界があることから、新作掲載見合わせという苦渋の決断に至ったとしています。
今後も「ゴルゴ13」を届け続けていくためには、スタッフの存在が不可欠であり、そのスタッフの安全を考慮した決断になり、「新型コロナウイルス感染拡大が一刻も早く収束することを切に願いつつ、来たる「ゴルゴ13」の連載再開に向けて、万全を期していく」とのことです。
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— さいとう・プロダクション (@saitoproduction)April 28, 2020
モチベーションpic.twitter.com/XstwGHNjZt
— さいとう・プロダクション (@saitoproduction)May 9, 2020
なお、次号より3号連続で「ゴルゴ13シリーズ」の「病原体・レベル4」(1995年発表)が再録掲載されます。
さいとう・たかをさんのコメント
いつも『ゴルゴ13』をご愛読いただき、ありがとうございます。
連載開始から休載することなく描き続けられたのは、読者の皆様と、作画スタッフの存在あってのことだと思っております。
これからも『ゴルゴ13』を楽しみにしてくださる全ての方へ、作品をお届けし続けるために、やむ無く今回の決断をいたしました。どうか、ご理解の程、よろしくお願い致します。
コロナに負けず、すでに第600話の準備に取りかかっております。皆様もくれぐれもお身体にお気をつけてください。