「とらのあな」が秋葉原店A・新宿店・千葉店・なんば店A・梅田店の5店舗を8月で閉店 名古屋店の再出店も断念~「通販・Fantiaは大きく成長している状況で、短期的にはDX事業に注力」
同人誌やマンガ、アニメグッズの流通販売および店舗運営を手がける「虎の穴」が5日、秋葉原店A、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店の5店舗を2022年8月31日(水)に閉店すると発表しました。同社では「28年に渡り、秋葉原地区での店舗運営においてご支援いただき、誠にありがとうございました」としています。
【お知らせ】
— とらのあな【公式】 (@toranoana_pr)July 5, 2022
■とらのあな 店舗閉店に関してhttps://t.co/0efDmynJSQ
また、2021年より再出店を継続して模索していた、名古屋店も出店を断念することを決定したとしています。なお、池袋店は引き続き女性向同人誌を中心に運営を継続していくとのことです。
同社では、「2020年より店舗事業においてはコロナ禍による影響を大きく受けており、現時点で回復の兆しが見えていない状況です。当社の努力不足となり、大変申し訳ございません。これまで長きにわたるご支援に心より感謝申し上げますとともに、ご利用頂いたお客様に、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。
直営店としての販売は一旦縮小とはなりますが、2020年から取り組んできた「in shop事業」は現時点で10拠点を越える展開となっており、さらに7月、8月、9月には富山県、愛知県、静岡県に新規出店を予定しているとのことで、「クリエイター様の作品をより多くのユーザーにお届けするために、直営店舗では出店が困難であった地域を含め、引き続き全国でのin shop展開を推進していく」としています。
また、同社の中心的な役割を果たしてきた秋葉原については、イラスト展が開催可能なギャラリー型店舗の出展を準備していくとともに、新たな店舗の在り方を模索し、再出店の協議を続けていくとのことです。
同社では、2年前から取り組んだDX戦略により、通販・Fantiaは大きく成長している状況で、引き続き厳しい情勢が続くことを鑑みて、短期的には通販・Fantiaを中心としたDX事業に注力することにしたとしています。