異色の弁護士記者が“逆転無罪”を連発した裁判官の謎に迫る 「ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意」が本日24日(金)放送~「それでもボクはやってない」の周防正行監督も出演
カンテレが、逆転無罪を連発した裁判官の謎に弁護士資格をもつディレクター 上田大輔氏が迫るドキュメンタリー「ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意」を2023年11月24日(金)25時25分~2時25分(関西ローカル)に放送します。
有罪率が99%を超える日本の刑事裁判において、特に珍しい二審での逆転無罪を連発した高等裁判長がいます。2017年7月に定年退官を迎えた福崎伸一郎元裁判官。最高裁判所の調査官を務めたこともある“エリート裁判官”で、2015年12月に赴任した最後の職場・大阪高裁で1年半の間に7件もの逆転無罪を出しました。当時、週刊誌でも取り上げられるなど話題となりましたが、福崎氏自身は何も語らず、その真意は今も謎のまま。退官直前に福崎氏が逆転無罪判決を連発したのは"“告発”だったのか、それとも偶然の“巡り合わせ”に過ぎないのか。上田ディレクターは、そんな福崎氏の真意にこそ「日本の刑事裁判を考えるヒントが隠されているのでは」と判決文を読み込み、関係者をたずね歩きます。
有罪率99.83%の日本の刑事裁判で逆転無罪判決を連発した裁判官がいました。
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 21, 2023
それは裁判官人生最後の1年半の出来事。
何も語らずに退官した裁判官の真意は何だったのか?弁護士記者が挑みます。
24日深夜放送。「逆転裁判官の真意」
是非コチラをご覧ください↓https://t.co/zRuopG4WX7pic.twitter.com/0HQ81w0vBn
上田ディレクターは“記者兼弁護士”という異色の経歴の持ち主。その専門知識をいかしてえん罪事件を中心に取材しています。家族が離れ離れになるえん罪被害の全貌を描いた「ザ・ドキュメント 引き裂かれる家族~検証・揺さぶられっ子症候群」(2023年7月放送)では、今年度上期のギャラクシー賞を受賞。その原点には、痴漢えん罪を描いた映画「それでもボクはやってない」であぶり出された、“有罪推定”ともいえる日本の刑事裁判への疑問があるとのこと。
裁判官によって「有罪・無罪」は変わるのか?
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 23, 2023
これも「ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意」のテーマの一つです。https://t.co/FtdGzdZbYo
今回は、福崎氏の素顔を知る一人として「それでもボクはやってない」の監督・周防正行氏も取材。そのほか、福崎氏が逆転無罪を出した事件の担当弁護士や漫画「イチケイのカラス」のモデルにもなった伝説の元裁判官・木谷明氏らをたずね、その証言をもとに福崎氏の真意を探ります。また福崎氏の“師”で、ロス疑惑銃撃事件で逆転無罪判決を出した裁判長・秋山規雄氏のテレビ初インタビューも収録しています。
いったい実際の福崎氏はどんな人物なのか。ディレクターはかつて福崎氏に2度にわたって取材を申し込んだものの返事はなく、今度こそ福崎氏本人にたどり着けるのか。はたして退官間際に逆転無罪を連発した福崎氏の真意とは…。
周防正行氏は「マスコミが、裁判所に深く切り込んでいくことはほぼない。それがずっと不満だった。今回のドキュメンタリーが、どこまで裁判官に迫れるのか注目している」と番組に期待を寄せています。また、上田ディレクターは「逆転無罪が多いことがなぜこれほどまでに目立ってしまうのか。福崎さんの裁判官人生を通して、日本の刑事裁判が“疑わしきは罰せず”の原則が守られているのかを問いたいと思いました。皆様には、福崎さんの真意を追いかける私と一緒に考えていただきたいと思っています」と視聴者に呼びかけています。
【逆転裁判官の真意】プロデューサー:宮田輝美
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 24, 2023
裁判官の本音。
そもそも聞ける相手とは思っていませんでした。
でも敢えて向き合った弁護士記者の取材で気付きました。
裁判官も人間なんだ。「逆転無罪判決」の向こうには裁判官の人知れぬ情熱があります。きょう深夜放送!https://t.co/zRuopG4WX7pic.twitter.com/qpxtNAlNYR
上田Dから「逆転裁判官の真意」の企画書を初めて見せられたのは2年前。そしてこの夏、上田Dは同じ企画書を私に見せました。6年前の退官時に手紙を出したけど返事もなかったとか。
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 23, 2023
「今なら答えてくれるような気がするんです。」
自分がその真意を辿っていく経緯をドキュメンタリーにすると言います。
【逆転裁判官の真意】撮影:小松和平
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 23, 2023
上田Dは弁護士記者なので法律用語を駆使して取材相手に問うたり論じ合ったりして、視聴者に伝わる話が撮れるかヒヤヒヤしました。でも、出来上がった番組にはどこかクセになる面白さがあります。裁判の中身、裏側、その向こう側を見ることができる番組です。pic.twitter.com/7MTwXBEjv2
「逆転裁判官の真意」編集:高澤宏
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 22, 2023
報道で編集をしていて色々な裁判を見てきましたが、恥ずかしながら裁判官のことを深く考えたことはなく、漠然と公正にしているのだろうと思っていました。
もし自分が冤罪で裁判を受けることになったら… 考えさせられました。24日放送ですhttps://t.co/L2T5n6skA0pic.twitter.com/3YuL60kQ2q
【逆転裁判官の真意】語り:豊田康雄
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 22, 2023
上田記者の番組にはいつも正義とは何かを考えさせられます。今回は対象に真っ向から迫る決意が伝わりました。「肝となる言葉」と言われて読んだのが「はばかるところがあってはならない」です。彼の取材姿勢に通ずると感じました。https://t.co/zRuopG4WX7
【逆転裁判官の真意】助手:髙島歩乃華
— ザ・ドキュメント(カンテレ) (@document_ktv)November 23, 2023
裁判官のイメージは、座って淡々と判決文を読む寡黙で固い…人間味が無い…といったイメージしかありませんでした。今回、取材を通して裁判官の熱い思い、葛藤を直接耳にする事で裁判官へのイメージがかなり変わりました。pic.twitter.com/XScxRnJfb7