サイゼリヤがランサムウェア攻撃で情報漏えいの可能　重要な社内システムが一部使用不可に

　イタリアンファミリーレストランチェーン「サイゼリヤ」を運営する株式会社サイゼリヤが16日、同社のサーバーで第三者によるランサムウェア攻撃の被害を確認し、同社が保有する個人情報および秘密情報等が一部漏えいした可能性が高いことが判明したと発表しました。

　同社のいくつかのサーバーにおいてシステム障害が発生し、一部のサービスが停止。外部の情報セキュリティ対策企業へ調査を依頼したところ、不正アクセスを受けた可能性が確認されたとのこと。対応として、不正アクセスを受けたサーバーをインターネットや社内ネットワークから隔離する措置を講じたとしています。

　影響として、同社の重要な社内システムが一部使用できなくなっており、被害の全容を調査中とのことで、早急な社内システムの復旧、平常業務の再開に取り組んでいるとしています。

　同社では「お客様および関係者の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。

個人情報等の漏えいについて

　同社は、現在も外部の情報セキュリティ対策企業の支援を受けながら、漏えいした可能性がある同社の情報、影響範囲等を特定するための調査を実施。なお、同社は警察に相談するとともに、個人情報保護委員会に対しても報告を行なっているとのことです。

[情報漏えいの可能性がある個人情報等](2024年10月16日時点)
・同社の従業員(パート・アルバイトなどを含む)の個人情報
・同社の取引先の個人情報
・過去に同社の採用面接を受けた一部の方の個人情報
・同社のお客様相談窓口への問い合わせに関する情報
※なお、店舗で利用されたクレジットカードやポイントカードなどの情報は含まれていません。

[情報漏えいの可能性があるその他の情報](2024年10月16日時点)
・同社の業務を行なう上で作成した電子ファイルに保存していた情報

　これらの情報の詳細及び件数はいずれも調査中で、「個人情報を悪用し、迷惑メールが送付される可能性があります。不審なメールなどを受け取られた場合は開封せず、削除いただくようお願い申し上げます」と注意喚起しています。