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2025年は明日2月2日(日)が節分! 5歳以下には硬い豆やナッツ類は食べさせないよう消費者庁が注意喚起~豆まきの事故に注意! 誤嚥して入院した症例も。応急処置も紹介~「恵方巻き、無駄なくおいしく食べきろう!」

[2025/2/1 19:56]

 2025年は2月2日(日)が「節分」です。季節の分かれ目のことで、もともとは四季それぞれにあり、立春の前日にあたるため、年によっては2月3日にならないこともあります。1985年~2020年までの36年間、2月3日が節分でしたが、2021年は2月2日に、今回4年ぶりに2月2日となります。しばらくの間は、4年に一度2月2日になりますが、2057年、2058年は2年連続で2月2日になります。

 消費者庁では節分に向けて、「硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせなないよう」注意喚起しています。また、政府広報オンラインでは、「節分には、恵方巻きを食べるというご家庭も多いですが、買うとき・作るときは廃棄が発生しないようにしましょう。“恵方巻き、無駄なくおいしく食べきろう!”」と呼びかけています。

 窒息や誤嚥は、様々な食品で起こる可能性があり、平成30年から令和4年までの5年間で5歳未満の子どもが43人亡くなっているとのこと。硬い豆やナッツ類には、子どもがのどや気管に詰まらせて窒息したり、噛み砕いた小さなかけらが気道に入って肺炎や気管支炎を起こしたりするリスクがあり、奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもに食べさせると大変危険です。

食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!:消費者庁

 また、硬い豆やナッツ類以外でも、子どもの口に入る大きさの丸くてつるっとしたもの、粘着性が高くて飲み込みづらいもの、かみ切りにくいものなどを子どもに食べさせる際には注意が必要です

 硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥を防ぐため、以下の点に気をつけましょう。

・食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させましょう。また、泣いている時に食べ物をあげるのもやめましょう。

・小さく切りわけても子どもが口に詰め込むこともあるため、少しずつよく噛んで食べるよう伝え、様子を見守りましょう。

・硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください。

・節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、5歳以下の子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

 なお、食品などの包装や乾燥剤を子どもが誤飲する事故も発生しているため、開封後の包装・乾燥剤の扱いにも留意が必要です。

【消費者安全調査委員会】窒息事故から子どもを守る!

 もしも、のどが詰まって、声を出せない、苦しそうな呼吸が見られる、顔色が急に青くなるなど窒息が疑われる変化が現れた場合は、すぐに背中を叩く「背部叩打法」などの応急処置を速やかに行なってください。

 消費者庁には医療機関から、こどもが食品で窒息や誤嚥する事故情報として、「炒り豆を口いっぱいに頬張っていたときに椅子から転落して顔をぶつけ、痛みで泣いた際に咳き込んだ。咳き込みが続いたため病院を受診したところ、CT検査で気管支に5mmの異物が確認された。手術にて異物(豆)を除去し、6日間の入院となった」(1歳)、「夕食中、こどもが口に食べ物を入れたまま保護者に話しかけていたところ、むせ込みだした。自分の手を口に入れてきゅうりなどの食べていたものを出したが、咳き込みが続くため救急要請。経過観察のため4日間の入院となった」(3歳)、「こどもが公園で遊びながらグミを5個ほどまとめて口に入れたところ、白目をむいた状態になった。保護者が3回から4回ほど強めに背中を叩くとグミが口の中から出てきた。救急搬送され診察後、帰宅となった」(4歳)などが寄せられています。

[古川 敦]