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本日2月3日(土)は節分! 5歳以下には硬い豆やナッツ類は食べさせないよう消費者庁が注意喚起~節分の豆まきの事故に注意! 誤嚥して入院した症例も。応急処置も紹介

[2024/2/3 06:02]

 2024年2月3日(土)の節分に向けて、消費者庁では「硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせなないよう」呼びかけています。

 窒息や誤嚥は、様々な食品で起こる可能性があり、平成30年から令和4年までの5年間で5歳未満の子どもが43人亡くなっているとのこと。硬い豆やナッツ類には、子どもがのどや気管に詰まらせて窒息したり、噛み砕いた小さなかけらが気道に入って肺炎や気管支炎を起こしたりするリスクがあり、奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではない子どもに食べさせると大変危険です。

食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!:消費者庁

 また、硬い豆やナッツ類以外でも、子どもの口に入る大きさの丸くてつるっとしたもの、粘着性が高くて飲み込みづらいもの、かみ切りにくいものなどを子どもに食べさせる際には注意が必要です

 硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥を防ぐため、以下の点に気をつけましょう。

・食べているときは、姿勢をよくし、食べることに集中させましょう。また、泣いている時に食べ物をあげるのもやめましょう。

・小さく切りわけても子どもが口に詰め込むこともあるため、少しずつよく噛んで食べるよう伝え、様子を見守りましょう。

・硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は、5歳以下の子どもには食べさせないでください。

・節分の豆まきは個包装されたものを使用するなど工夫して行い、5歳以下の子どもが拾って口に入れないように、後片付けを徹底しましょう。

 なお、食品などの包装や乾燥剤を子どもが誤飲する事故も発生しているため、開封後の包装・乾燥剤の扱いにも留意が必要です。

【消費者安全調査委員会】窒息事故から子どもを守る!

 もしも、のどが詰まって、声を出せない、苦しそうな呼吸が見られる、顔色が急に青くなるなど窒息が疑われる変化が現れた場合は、すぐに背中を叩く「背部叩打法」などの応急処置を速やかに行なってください。

 消費者庁・国民生活センターには医療機関から、豆やナッツ類の窒息や誤嚥による子どもの事故情報として、「上の子が食べていた枝豆を欲しがり、5~6粒を頬張ったところ、激しくせき込み始めたため救急受診した。気管支異物の存在を疑いCT撮影したところ、左気管支に異物を認めた。集中治療室にて全身麻酔下で枝豆1/2粒を除去した。約1週間後に退院となった」(1歳)、「ピーナッツ味噌を4~5粒食べ接種後むせこみゼイゼイ音がしていた。緊急気管支鏡下気道異物除去術を行い5日間入院」(4歳)、「アーモンドを子どもに食べさせていた。口内に残したまま歩行中、もっと欲しがって泣いたところ、むせて咳き込んだ。その後もゼイゼイした感じがあり受診した。右気管支異物により入院6日間」(2歳)などが寄せられています。

[古川 敦]