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1970~80年代のマクセル「UD」デザインをオマージュしたカセットテープ「UD-60A」が本日26日(月)数量限定発売! 「出し入れ楽々厚型ケース」採用、原産国はインドネシア

[2025/5/26 19:03]

 電響社が、マクセルブランドの「UD カセットテープ」を2025年5月26日(月)から数量限定発売します。同社直営EC「快適生活館」で先行発売、その後、特定の販売チャネルを通じて発売されます。価格はオープンで、快適生活館では780円(税込)で販売されています。なお、電響社は、2023年4月からマクセル株式会社からライセンスをうけ、マクセルブランドのコンシューマー向け製品の製造・販売を行なっています。

 マクセルブランドのカセットテープは1966年に国内で初めて商品化されて以来、これまでに数々のラインアップが販売されてきました。「UD」は、マクセルを代表するカセットテープのシリーズ名で、初代「UD」は1970年6月に「ULTRA DYNAMIC(UD)」の名で音楽専用として販売されました。

 今回発売される「UD-60A」は、カセットテープが全盛を極めた1970~80年代に支持を集めた「UD」シリーズのデザインを取り入れたカセットテープです。音楽専用の磁性体を使用しているだけでなく、デザインもこれまでの「UD」シリーズでも特徴のひとつであった、テープの磁気パターンをイメージしたタテ模様が採用されています。

 同社は、「長年愛されるマクセルブランドのカセットテープを開発・販売することで、新たにカセットテープに興味を持ち始めた人々にも、その魅力と価値を伝え、ともに楽しむ活動を展開し、カセットテープ文化の一端を担っていきます」としています。

「UD-60A」製品情報

 往年のUD シリーズの特徴を受け継ぐデザインで、「出し入れ楽々厚型ケース」を採用。ラインナップはノーマルポジション 60分のみです。原産国はインドネシア。なお、1970~1980年代に発売されたUDシリーズと完全に同じデザインではありません。

カセットテープ文化の第一線で活動する「CASSETTE EXPRESS」運営の遠藤剛正氏が語る「カセットテープの現在とマクセルブランドのカセットテープの魅力」

「CASSETTE EXPRESS」運営の遠藤剛正氏

 海外からのカセットテープ再流行の波に続き、2010年代後半に入り、日本でもカセットテープ復活の機運が高まりました。

 コロナ禍でフェスやコンサートの中止が相次ぎ、自宅でゆっくり音楽を聴く機会が増えたことからアナログに関心が向いていった傾向もあると思います。

 若い世代には、音楽としての楽しみ方だけではなく、カセットテープのアンティークな見た目や世界観も新たなファッションとしてとらえられています。

 そんな中、マクセルUDシリーズの特徴を受け継ぐ今回の新商品デザインは、UDシリーズを使った世代には思い出がよみがえり、若い世代にはレトロで新鮮に映るのではないでしょうか。

 1970~80年代のカセットテープ全盛時代。マクセルブランドUDシリーズのCM「いい音しか残れない」という当時のキャッチフレーズは革新的で今でも鮮明に覚えています。当時、レコードショップには必ずあり、特に大事な曲は音質が良いUDシリーズに録音していました。

 こだわりのテープに、オリジナルの選曲でドライブ用のカセットテープを作っていた方も多いのではないかと思います。カセットテープを1960年代から継続して販売しているマクセルブランドの今後に期待しています。

【遠藤剛正(えんどう たかまさ)氏】
株式会社Side-B クリエーションズ 代表取締役
カセットテープ等アナログメディアの制作、音楽レーベル事業の他、カセットテープの文化を広める一環としてCassette Week / Cassette Store Day 日本代表事務局および、CASSETTE EXPRESSサイトを運営している。

[古川 敦]