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一番高年収なのはScalaで626万円! PHPよりPerlが高くてCOBOLも根強い! 「プログラミング言語別 平均年収」をビズリーチが発表~スタンバイの求人情報約250万件を集計

[2017/8/14 15:53]

 ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」が10日、「プログラミング言語別 平均年収ランキング2017」を発表しました。スタンバイに掲載されている正社員の求人情報約250万件のうち、各プログラミング言語名が含まれる求人情報の給与金額の平均値を集計したとしています

 なお、年収200万円未満、および2,000万円以上の求人と、求人数が100件未満のものは対象外として、給与非公開の求人についてはスタンバイの給与推定アルゴリズムから算出しているとのこと。

 この調査では、1位「Scala」、2位「Python」、3位「Kotlin」という結果になり、世界的に年収の高い「Scala」が日本でも1位になったとのこと。

 「Scala」は、高い生産性と堅牢性を実現し、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持った言語で、米Twitterや米LinkedInなどが利用していることで知られます。世界的には「Scala」の採用企業が増えているのに対し、扱える人材が少ないことから年収が高い言語といわれています。国内でも、インターネット企業を中心に普及しており、今後もさらに注目されることが予想されるとのこと。

 2位の「Python」はデータ分析や機械学習の分野で広く使われており、機械学習や深層学習における応用が進み、AIの実用化が研究されるなかでさらに需要が高まると見られるとのこと。

 3位の「Kotlin」の求人数はまだ少ないもののAndroidエンジニアを中心に求人が掲載されており、2017年5月にGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として追加することを発表したことが話題となり、ニーズが急上昇していると考えられると分析しています。

 なお同社では、求人件数100件未満で対象外なためランキングには入らなかったものの、平均年収が高いプログラミング言語として注目されているとして「Go」(平均年収571万円)を挙げ、「プログラミング言語の人気度を示す指標『TIOBE Index』で2016年の大賞に輝き、学習の容易さと実用性の高さから開発者の間で急速に人気が上昇していると見られる」と考察しています。

 また、関数型言語も平均年収が比較的高いとのことで、1位の「Scala」のほか、求人件数が少なかったためランキングには入らなかった「Groovy」(平均年収680万円)、「Haskell」(平均年収670万円)、「Erlang」(平均年収604万円)、「LISP」(平均年収581万円)などは、平均年収が上位の言語と同等としています。

 同社では「関数型言語はモジュール化やバグの発生しにくいコーディングが可能とされ注目を集めていますが、学習難度が高いため、これらを扱えるプログラマーが少ないことから平均年収が高くなっていると考えられる」と分析しています。一方で、「COBOL」(平均年収509万円)は11位でベスト10からは外れましたが、根強いニーズがあるとのことです。

[古川 敦]