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売り切れ続出した「アサヒカメラ」特集「写真好きのための法律&マナー」がムックに! 完売した「損害賠償&削除要請マニュアル」も超実践的な完全版として掲載

[2018/3/16 19:40]

 アサヒカメラ(朝日新聞出版)が、「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」を掲載した2017年2月号、3月号の2号連続完売を受け、シリーズ特集「写真好きのための法律&マナー」を開始。この特集の大きな反響と支持を受けて、連続12回のシリーズを一冊のムックにした「写真好きのための法律&マナー (アサヒオリジナル)」が2018年3月19日(月)に発売されます。

 完売した「損害賠償&削除要請マニュアル」も超実践的な完全版として掲載し、価格は1,296円(税別)。

 スナップ撮影時の肖像権問題はもちろん、風景・野鳥、鉄道撮影時のマナーや法律問題についても詳しく言及。「こんな撮影地で気をつけるべきポイントは?」、「この写真をSNSで発表してOK?」など、今すぐ使える実践的な記事も満載。また、写真の無断使用に関する対策など、著作権についてもわかりやすく解説されており、写真コンテスト応募者のみならず、インスタグラムやFacebook、Twitter、ブログで写真を投稿する方も必読としています。

【内容】
・肖像権、著作権、施設管理権……撮影シーン別に徹底チェック!スナップ撮影の「落とし穴」を探せ
・ストックフォト、SNS、コンテスト…肖像権や著作権などを発表方法別に徹底調査!この写真は「アウト?セーフ?」
・街でカメラを向けただけで条例違反?「盗撮冤罪」から身を守れ
・炎上と萎縮の実例に学ぶ肖像権と盗撮
・子や孫の元気な姿はもう撮れなくなる?肖像権問題より深刻な「顔写真=個人情報」という危うい話
・まとめサイト問題から考える「SNS時代の著作権」
・写真集、企業、SNS、まとめサイト…証言でつづる交渉の舞台裏 写真の無断使用「被害と交渉」の現実
・写真の無断使用が止まらない まとめサイト「法律の壁」
・「写真の無断使用」にトドメを刺す! 削除要請&損害賠償請求 超実践マニュアル[完全版]
・あなたの「常識」はどこまで通用するか? 肖像権・著作権ほかQ&Aドリル
・著作権が奪われる! こんな募集要項には要注意
・人気撮影地でいま何が起きているのか?「風景・野鳥撮影」のマナーを考える
・撮影マナーの向上を目指す 北海道美瑛町の挑戦
・写真家&元鉄道員の証言、事件から学ぶ教訓 嫌われない「撮り鉄」になるために

アサヒカメラ編集長 佐々木広人氏のあとがきより

 カメラ付きの携帯電話やスマートフォンの普及により、現代は「一億総写真家の時代」などと言われる。そのうえ「SNSの時代」でもある。インターネット上の不特定多数の人々に、自分の写真を発表できる場を誰でも持てるようになった。つまり、ネット上では誰もがアサヒカメラのような「メディア」を持てるようになったということだ。

 多くのマスコミでは、著作権や肖像権に関する研修が行われている。翻って、一般の人はどうか。メディアのイロハを学ぶ機会は十分にあるのか。答えは「NO」。それどころか、誤った法知識や身勝手なオキテを振りかざし、無実の撮影者を袋だたきにし、他人の写真を平然と無断使用する人も多い。実に許しがたい連中だ。

 本書の内容は、本来なら写真団体や教育機関、マスコミで率先して扱うべきテーマだと思う。写真文化どころか、「表現」の根底を揺るがしかねない重大な問題なのだ。だが、現実はご覧のとおり。文化立国など遠い夢のように思える。

[古川 敦]