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筆文字サインペンがカラー化! トンボ鉛筆がアーティストの要望から「筆之助しっかり仕立て」全10色を日米欧で同時発売~小筆のような抑揚のある筆文字が書ける

[2018/10/5 15:06]

 トンボ鉛筆が、小筆のような抑揚のある筆文字が書ける水性顔料筆文字サインペン「筆之助(ふでのすけ)しっかり仕立て」をカラーペンとして多色展開し、国内では2018年10月5日(金)、米国は10月上旬、EUは10月中旬に発売します。

 カラーは、従来の墨(黒)に加え、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ピンク、レッド、オレンジ、ブラウン、グレーの9色を新たに展開します。希望小売価格は単色(1本)が150円(税込162円)、10色セットで1,500円(税込1,620円)となっています。国内の販売計画は約30万本(本単位)、約4,500万円(小売価格)。

上から、墨(黒/既存色)、グレー、ブラウン、オレンジ、レッド、ピンク、パープル、ブルー、グリーン、イエロー

 「筆之助しっかり仕立て」は、筆ペンに不慣れな人でもペン感覚で筆文字が書けるよう工夫した製品で、穂先は特殊な加工をしたハードエラストマー(樹脂)芯で、ボールペンなどで書く時の平均筆圧約250gでも筆記できるとしています。それ以上の筆圧でも穂先がバラけたり、つぶれたりすることはほとんどなく、毛筆初心者でもラフに味わいのある筆文字が書けるよう工夫されています。

強弱をつけやすいハードエラストマー芯

 「筆之助しっかり仕立て」は、2001年に筆文字サインペンとして「墨(黒)」を国内で発売し、2015年から欧米にも販路を広げたところ、太・細・ハネなどの多彩な表現ができること、インクが耐水・耐光性に優れた水性顔料インクであることから、英語圏でブラッシュペンを利用してハンドレタリングやアートを手軽に楽しむ(モダンカリグラフィーと呼ばれる)人々に歓迎され、こうしたファンから創作の幅を広げるために「カラー化をはかってほしい」と要望が寄せられていたとのこと。

 その要望を受うけ、今回9色を加えて、全10色で日米欧でほぼ同時期に発売されます。多色マーキングペンは染料インクが一般的で、にじみにくい顔料インク(本製品)を採用した多色ペンは稀。染料インクのマーキングペンや水彩絵の具などと組み合わせて多彩な表現ができるとしています。なお、胴軸の漢字による「筆之助」のロゴタイプが欧米で親しまれていることから、海外発売に際してもこれをそのまま踏襲するとのこと。

 乾燥後は耐水性があるため、郵便物・保存物への使用にも安心で、インクジェット紙にも対応しています。上から水性染料マーカーで描いてもにじまないとののこと。軸形状もボールペン等とほぼ同様の直径10mm・長さ142mm、クリップ付で、ペンとして携帯できます。重量は8gと軽量です。

水滴にもにじまない
[古川 敦]