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くら寿司が不適切行為の動画拡散の2人を退職処分し、法的措置を準備 「不適切行動とその様子を撮影したSNSの投稿に対し、一石を投じる」

[2019/2/10 07:48]

 くらコーポレーションが8日、くら寿司守口店で不適切行動をとった従業員2名について2月8日をもって雇用契約を終了し、退職処分としたと同時に、刑事、民事での法的措置の準備に入ったと発表しました。

 くら寿司の厨房と見られる場所で、制服を着た従業員が、さばいた魚をゴミ箱に放り込んだあと、取り出して、再びまな板に戻すような動画が拡散していました。

 同社では法的措置について、「このような状況の中、ご来店いただき温かいお言葉をかけてくださるお客様、株主様、お取引先様に対し上場企業としての責任を果たし、全国で共に働く約33,000人の従業員の信用回復の為」と説明。また、多発する飲食店での不適切行動とその様子を撮影したSNSの投稿に対し、一石を投じ、全国起こる同様の事件の再発防止につなげ、抑止力とするとしています。

 また、携帯電話・スマートフォン・SNSに関するルールの再徹底を含む「勉強会」をくら寿司全店舗で行なう事も決定。具体的には、「携帯・スマホ・SNS に関するルールの再徹底」、「SNSが拡散、炎上した場合の企業および個人に対しての影響と処分(ケーススタディーを用いての未然の防止)」、「衛生・食材の取り扱いに関する基本の再徹底」を行なうとのこと。

信頼回復に向けた取り組みについて

 対象店舗は日本427店舗、米国20店舗、台湾16店舗の合計463店舗(2月8日現在)、対象人数は全従業員約33,000人。実施回数は各店舗5回(合計2,315回)。同社では、「勉強会」を日々誠実に勤務している従業員と共に取り組み、信頼回復に努めるとしています。

[古川 敦]