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京アニの米国ライセンシー企業が立ち上げたWeb募金、2億円を突破。日本でも全国のアニメイトや“聖地”で募金スタート

[2019/7/22 15:23]

 34人が亡くなる大惨事となってしまった京都アニメーション(以下京アニ)の放火事件。

 事件が起こった7月18日に、京アニ作品のライセンスを受けて米国でDVDやグッズを販売している米Sentai Filmworksは、京アニの助けになりたいとWeb募金を開始。

 開始から4日後となる7月22日(月)、世界各国から寄せられた募金額は約190万ドルに。日本円にして2億円を突破しました。

 7月22日午後15時現在で、世界中から、5万5,000人以上が募金を寄せています。募金だけでなく、英語、日本語、中国語などで「京アニの作品がみんな好き」「作品に元気づけられたから少しだけどお返しがしたい」「がんばれ」「京アニは一番好きなアニメスタジオ。本当に悲しい」など、寄付者から数えきれないほどのメッセージが寄せられています。

約190万ドルと、日本円にして2億円を突破(1ドル107円換算)

 また、日本国内でも募金がスタートしています。

 アニメイトは事件の翌日となる7月19日から、全国のアニメイト店舗で店頭募金を開始。「募金箱がパンパンだった」といったTwitterのつぶやきが見られ、「なにか役に立てたら」というアニメファンがアニメイト店舗に募金のため立ち寄っているようです。100万円寄付するYouTuberも登場するなど、全国のアニメイトの募金額もかなりの額になりそうです。

アニメイトは7月19日から、全国の店舗で店頭募金をスタート

 また、京アニのお膝元の京都市や、作品の舞台となったことで観光客が増えた“聖地”でも募金が始まっています。

 京アニの地元・京都市では、京都精華大と京都市が共同運営する「京都国際マンガミュージアム」に募金箱が設置されました。

 京アニの作品「Free!」の舞台となった鳥取県は、事件当日となる7月18日に知事がメッセージを発表。

 「Free!で鳥取県にも計り知れない恵みをもたらし、国内外に夢を与えてくれた京都アニメーションの惨事に、胸の詰まる思いと憤りを感じるとともに、1人でも多くの救出をお祈りし、犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます」と平井伸治知事のメッセージを公開すると同時に、鳥取県庁本庁舎をはじめとする県の施設内に募金箱を設置したことを発表しました。

 鳥取県の募金箱は、東京・関西・名古屋の県のオフィスにも設置されています。


募金先はよく吟味を

 現在、京アニへの募金や支援目的だと称して「#PrayforKyoani」などの文字が入ったアイテムがネットオークションなどで販売されています。

 これらの出品物などの場合は、出品者が代金を寄付するかどうかの確認が難しいため、確実に京アニに支援を届けたいなら、アニメイト店頭募金などを利用する方が良さそうです。

 また、秋葉原や新宿などの繁華街では、京アニの支援を謳う路上募金なども登場する可能性がありますが、路上の募金はどういった人が募金を集めているかまったくわからないため、繁華街で寄付をするなら、やはりアニメイトへ足を運ぶのがお勧めです。

[工藤ひろえ]