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最悪エンスト、アイスト後エンジンがかからない マツダが「MAZDA3」と「CX-30」計17,367台をリコール~衝突の可能性がないのに急制動がかかるおそれも

[2019/12/20 23:37]

 マツダが19日、「MAZDA3」と「CX-30」のリコールを国土交通省に届出しました(リコール届出番号:4631)。2019年3月5日~11月8日に製造された、計17,367台が対象です。

 また、スマート・ブレーキ・サポート(SBS)制御プログラムの改善についても、同日に国土交通省に届出しています(改善対策届出番号:587)。2019年3月5日~10月23日に製造された、計24,750台が対象です。

 リコール、改善ともに、対象となるユーザーには、販売店から、ダイレクトメールなどで案内し、修理(無料)するとのことです。

MAZDA3、CX-30のリコール

 エンジン制御コンピュータの燃料噴射制御プログラムが不適切なため、燃焼室に大量の燃料蒸発ガスが流れ込んだ際に、インジェクタによる燃料噴射量を正しく制御できないことがあり、そのため、燃焼に必要な燃料噴射量が不足し、最悪の場合、低車速時にエンストするおそれがあるとのこと。

 また、エンジン制御コンピュータのアイドリングストップ後の再始動制御プログラムが不適切なため、アイドリングストップを判別するためのエンジン停止判定処理が遅れた場合、アイドリングストップ後にエンジンが再始動しなくなるおそれがあるとしています。

 エンジン制御コンピュータの燃料噴射制御プログラムと、アイドリングストップ後の再始動制御プログラムを対策プログラムに修正されます。

MAZDA3、CX-30の改善対策

 車両制御コンピュータのスマート・ブレーキ・サポート(SBS)の制御プログラムが不適切なため、S字路の路肩に停車した車両や大きな道路標識などを正しく認識できないことがあり、衝突の可能性がないにもかかわらず障害物との接近を知らせる警報音が鳴り、ディスプレイに警告表示が出て、最悪の場合、衝突被害軽減ブレーキが作動し、急制動がかかるおそれがあるとのこと。

 全車両、車両制御コンピュータのSBS制御プログラムを対策プログラムに修正されます。なお、一部の車両はSBS作動設定の仕様が変更になるため、取扱説明書の変更、メータのプログラム変更を同時に実施されます。

[古川 敦]