安倍首相が大規模イベントの中止・延期・縮小を要請　韓国の大邱広域市・慶尚北道清道郡に滞在歴のある外国人は入国拒否～「早期に終息させるために極めて重要な時期」

　安倍晋三首相が、2020年2月26日に総理大臣官邸で「第14回新型コロナウイルス感染症対策本部」を開催し、新型コロナウイルス感染症への対応について議論され、「全国的なスポーツ、文化イベントなどは、今後2週間は中止、延期又は規模縮小等の対応を要請する」と発表しました。

　安倍総理は「今が正に、感染の流行を早期に終息させるために、極めて重要な時期である」として、「現時点で全国一律の自粛要請を行なうものではないものの、地域や企業に対し、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請した」とのこと。

　その上で、「政府としては、この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、また、多数の人が集まるような全国的なスポーツ、文化イベントなどについては、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請する」としています。

　また、「感染拡大の防止に万全を期すため、引き続き、今後の感染拡大の動向を注視しながら、万全の対応を行なっていく」としたほか、水際対策については「国内への感染者の急激な流入を防止する観点から、現行の入国制限、渡航中止勧告などは、引き続き実施する」とのことです。

　なお、韓国の大邱広域市・慶尚北道清道郡に滞在歴のある外国人については、「昨日、韓国における新型コロナウイルス感染者の急増などの状況を踏まえ、韓国の大邱(テグ)広域市及び慶尚北道清道(チョンド)郡に対して、感染症危険情報レベル2を発出し、これらの地域に対する不要不急の渡航を自粛するよう呼び掛けています。韓国政府も、同地域を感染症特別管理地域に指定し、感染症危機情報を最高段階に引き上げています。そこで、現地における各種状況を踏まえ、当分の間、入国の申請日前14日以内に韓国の大邱広域市及び慶尚北道清道郡に滞在歴のある外国人については、特段の事情がない限り、入管法に基づき、入国拒否の措置を講ずることとします。今後手続きを進め、明日2月27日午前0時から効力を発生させるものとする」とのことです。