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ファミレス「ジョイフル」を中心に200店舗閉店! 現在706店舗展開する「ジョイフル」の4月・5月の売上高は前年の半分以下に~「コロナ禍での非常事態に対処すべく今後の経営方針」

[2020/6/8 15:29]

 株式会社ジョイフルが8日、「ジョイフル」業態を中心に200店舗程度を退店する方針を、2020年6月7日(日)開催の取締役会で決定したと発表しました。なお、「ジョイフル」は706店舗(2020年5月末)を展開しています。

 今回の退店計画について、「今回のコロナ禍や今後も定期的に同様の感染症が発生することが見込まれる中、消費者の行動や外食に対する価値観など、外食産業を取り巻く環境が大きく変化することが見込まれます。このような非常事態に対処すべく、今後の経営方針として、財務基盤の強化を図る観点から収益力を改善し手元流動性を高めていくため、収益改善が見込めない店舗の退店を柱とする経営合理策を実施することにした」と説明しています。

 退店時期は、2020年7月以降順次。「ジョイフル」業態は2020年1月、2月は売上高は前年同月を上回っていたものの、3月前年同月比83.9%、4月は同44.7%、5月同47.3%と大幅に下回っています。なお、この計画の影響額を含め、2020年6月期の業績については、依然として新型コロナウイルスの影響が色濃く残っていることもあり、現在も算定中とのことです。

 株式会社ジョイフルは、本社を大分県大分市に置き、九州を中心にファミリーレストラン「ジョイフル」をチェーン展開するチェーンストアを子会社に持つ持株会社。小商圏への出店と低価格戦略を特徴とし、2018年2月に株式会社キッチンジローを子会社化、同年6月に株式会社フレンドリーを株式公開買付け(TOB)で子会社化しています。

[古川 敦]