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日本全国で本日21日(日)夕方から部分日食! 国立天文台がライブ配信~肉眼で直接太陽を見ると最悪、失明も。「安全な方法で観察を」と注意喚起

[2020/6/21 15:53]

 2020年6月21日の夕方、日本全国で部分日食が起こります。アフリカからアジアにかけて一部の地域では金環食が起こりますが、日本では部分食となります。国立天文台が、公式サイトで日本国内のおもな地点における日食の予報や、観測時に絶対にやってはいけないことなどを公開しています。

 また、YouTubeとニコニコ動画で、6月21日(日)15:45から、日本で最も大きく欠けて見える、沖縄県石垣島の「石垣島天文台」、最も浅く欠ける、北海道名寄市の「なよろ市立天文台 きたすばる」、東京都三鷹にある「太陽フレア望遠鏡」から部分日食のライブ配信されます。

【おうちで天文学】2020.6.21 部分日食ライブ配信

 日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象で、太陽は、強烈な光と熱を出している天体のため、肉眼で直接太陽を見ると、たとえ短い時間であっても目を痛めてしまいます。太陽が欠けていても、また、地平線に近づいて光が穏やかになったように感じても、光と熱が強烈であることには変わりません。

 国立天文台では、「安全な方法で観察しなければ、最悪の場合は失明する危険性があります。日食グラスなど専用の観察器具を正しく使って、安全な方法で観察してください」と、注意喚起しています。

 なお、前回日本で日食が起こったのは2019年12月26日でした。このときはアジアの一部地域で金環食となり、日本では部分食が起こりました。次に日本で日食が起こるのは2023年4月20日で、このときオセアニアなどの一部地域では皆既食が、日本では一部地域で部分食が起こります。また、次に日本全国で部分食が起こるのは2030年6月1日です。このときは北海道の大部分で金環食となります。

[古川 敦]