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イケアが使い捨てアルカリ乾電池の日本での販売を7月に終了! 世界でも10月末までに終了が目標~昨年は約3億本のアルカリ電池を販売

[2021/6/29 15:13]

 スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパンが29日、全国のイケア店舗、IKEAオンラインストアで使い捨てアルカリ電池(非充電式)の販売を2021年7月末までに終了し、より環境負荷の少ない充電式電池の販売へ切り替えると発表しました。なお、現時点で、イケアが販売している一部の商品では小型のボタン型電池が必要なため、リチウムイオンの小型ボタン型電池「PLATTBOJ/プラットボイ」の販売は継続されます。

アルカリ電池「ALKALISK/アルカーリスク」

 イケアは、地球の限られた資源のなかで、より快適な毎日を送れるよう、循環経済と気候変動に対するさまざまなソリューションを提供しており、アルカリ電池「ALKALISK/アルカーリスク」の販売終了もその一環としています。

 電池を頻繁に使用する人には、充電式電池「LADDA/ラッダ」などの充電式電池を提供することで、温室効果ガス排出量削減に貢献するとともに、長期的な節約・ゴミの削減に貢献するとしています。この取り組みは、日本だけでなく世界で展開し、イケアは世界での使い捨てアルカリ電池の販売を、2021年10月末までに終了する目標を立てているとのことです。

充電式電池「LADDA/ラッダ」

 推計によると、イケアが2019年度に世界で販売した使い捨てアルカリ電池約3億本を、「LADDA/ラッダ」などの充電式電池に切り替えた場合、50回充電するだけで、廃棄物を年間5,000トン削減できる試算となるとしています。「LADDA/ラッダ」は商品によって、最大500回、1000回まで充電可能なため、買い替えを削減でき、「LADDA/ラッダ」を10回充電した場合、同じエネルギー量のアルカリ電池を使用した場合よりも、温室効果ガスの排出量が少なくなるとのことです。さらに、充電式電池を約50回充電した場合の全体的な環境負荷は、アルカリ電池を使用した場合と同等またはそれより低くなるとしています。

 IKEA Range&SupplyのビジネスエリアマネジャーEmelie Knoester氏は、「電池を頻繁に使用するお客さまは、使い捨てアルカリ電池を充電式電池に交換することで長期的メリットを得られます。環境によいアクションであると同時に節約もできます。イケアでは昨年、約3億本のアルカリ電池を販売しており、新しい行動として充電式電池を最大限に活用いただけるようお客さまにインスピレーションを届けることに、大きな可能性があると考えています」と述べています。

 IKEA Range&Supplyのサステナビリティデベロップメントマネジャー、Caroline Reid氏は、「私たちは、地球の限られた資源の範囲内で人々がより健康でサステナブルな暮らしを送れるように後押しする旅の途上にいます。アルカリ電池の取り扱いを段階的に取りやめ、充電式電池の商品展開に焦点を当てることで、製品や材料の寿命を延ばし、廃棄物を削減する、手ごろで便利なソリューションをお客さまに提供できます」と語っています。

 また、2021年7月1日(木)に、充電式電池シリーズの「LADDA/ラッダ」シリーズの新商品を発売し、充電式電池の商品ラインナップが拡充されます。

左から:単4形 4ピース 399円(バッテリー容量 750mAh、最大1000回まで充電可能)、単3形 4ピース 499円(バッテリー容量 1900mAh、最大1000回まで充電可能)、単3形 4ピース 799円(バッテリー容量 2400mAh、最大500回まで充電可能)
[古川 敦]