本日8日(木)夜から皆既月食&天王星食! 皆既食中の惑星食は442年ぶり! 国立天文台がYouTubeとニコ生でライブ配信~日本全国で観察可能
2022年11月8日(火)の夜、皆既月食が起こります。この月食は、日本全国で観察することができます。国立天文台によれば、月は18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となるとのことで、国立天文台では東京都の三鷹キャンパスから「皆既月食」をYouTubeとニコニコ生放送でライブ配信します。
月は18時9分から欠け始め、19時16分に皆既食となり、皆既となった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い色に見え、皆既食は86分間続いて20時42分に終わります。その後は徐々に月は地球の影から抜けて、21時49分に部分食が終わり、この進行は、どこで見ても同じとのことです。国立天文台では、「南西諸島では部分食の始まり時点での月の高度がまだ低いですが、多くの地域で月の高度がある程度高くなる時間帯に皆既食となり、観察しやすいでしょう」としています。
さらに、月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で月が天王星を隠す「天王星食」が起こります。天王星は約6等級で、薄い青色に見えますが、非常に条件の良い空でも肉眼で見える限界の明るさなので、双眼鏡や望遠鏡などが必要になりそうです。普段の満月のすぐ近くであれば、圧倒的な明るさに負けてしまいますが、多くの地域では天王星の潜入時に月が皆既食中で暗いため、見つけやすいとのことです。
なお、皆既食中に惑星食が起こるのはたいへんまれなことで、日本で前回皆既食中に惑星食が起こったのは、1580年7月26日の土星食で、日本で次回皆既食中に惑星食が起こるのは、2344年7月26日の土星食となります。
【ライブ配信】皆既月食+天王星食(2022年11月8日)概要
配信日時:2022年11月8日 18時~22時
解説 :山岡均氏(国立天文台 准教授/天文情報センター長・広報室長)
渡部潤一氏(国立天文台 上席教授)
配信内容:
19時16.3分 皆既食のはじめ
19時59.2分 食の最大
20時42.0分 皆既食の終わり