ライフ

「カルディコーヒーファーム」運営のキャメル珈琲に公正取引委員会が下請代金支払遅延等防止法に基づく勧告 「品質検査していないにもかかわらず瑕疵を理由に返品していた行為」などを違反と判断

[2023/3/17 23:02]

 「カルディコーヒーファーム」などを運営する株式会社キャメル珈琲が17日、公正取引委員会より、下請代金支払遅延等防止法(下請法)に基づく勧告を受けたと発表しました。

 これは、同社が商品の製造を委託している下請法の対象の取引先に対し、「オンラインストアで販売した商品の下請代金の額からセンターフィーの額を減じていた行為」、「品質検査を行なっていないにもかかわらず給付に瑕疵があることを理由として下請事業者にその給付に係る商品を返品していた行為」、「商品を返品していた行為」に係る「契約不適合商品処理負担金」(商品に種類、品質または数量に関して契約内容の不適合が確認された場合にその処理費用を負担)として自己のために経済上の利益を提供させていた行為」が下請法の規定に違反すると公正取引委員会に判断されたものとしています。

 今回の勧告で、下請代金の減額及び提供された経済上の利益にあたるとされた金額については、取引先に速やかに返還する手続きを進めているとのことです。また、「この度の勧告を真摯に受け止め、勧告内容を役員及び全従業員に周知徹底を図るとともに、下請法遵守に関する社内研修を実施する等必要な措置を講じ、再発防止に努める所存です」としています。

[古川 敦]