【聖地巡礼・あの花(2)】もう1つの秩父観光の入り口、秩父駅チカで「秩父吉田の味噌つけ麺」と毘沙門氷を食す
前回は、西武秩父駅チカな「野さか」と「SETARIA」をご紹介しました。今回はもう1つの秩父観光の玄関口、秩父駅近くの「麺屋たつみ」の味噌つけ麺と、「越後屋旅館」の毘沙門氷をご紹介します。
「麺屋たつみ」は、秩父店のほか、狭山市にも店舗を持つラーメン店で、食べログでは秩父エリアNO.1の人気を誇るラーメン店です。今回は外看板のメニューにもある人気メニュー、秩父吉田の味噌つけ麺(税込780円)を辛さ0のレギュラー味で注文しました。
店内で食券を購入して15分ほどで秩父吉田味噌つけ麺が目の前に。大皿に盛った太麺にはメンマやノリが添えられ、つけ麺のタレは味噌の香りがぷんぷん漂います
さっそく麺をつけダレに絡めていただくと、麺は口の中で弾けるようなコシが感じられます。つけダレからは魚粉の風味と味噌の香りをいの一番に感じ、味噌の風味によって魚粉のエグミがいい具合に緩和されていることや、ベースが鶏白湯スープを採用していることもあって、ほどよいコクがありながらこってりしすぎず食べやすい一品です。麺をいただいた後は、割りスープを使って最後までつけダレを堪能しました。
猛暑の中では、甘味も冷たいものが食べたくなります。次に、2014年6月7日より販売開始した毘沙門氷をいただくべく、秩父駅から隣町の小鹿野町へバスで移動。毘沙門氷は町内の複数のお店で提供しているとのことですが、今回は秩父方面行きのバスも停車する、町立病院前バス停前の越後屋旅館へ。
越後屋旅館は旅館としての営業がメインとあって、毘沙門氷は入口横の囲炉スペースで提供しています。席横に毘沙門氷の冊子が置いてあったので読んでみると、毘沙門氷は同町内の毘沙門水の水を凍らせた氷を使ったかき氷で、西秩父地域でしか食べられない一品とあります。
原料となる毘沙門水は平成の名水百選にも選出されている名水です。毘沙門氷をいただく前に水源に足を運んで飲んでみましたが、スッキリ冷たく美味しい水でした。
かき氷のフレーバーはいろいろとありましたが、今回はかぼす味700円(税込)を注文。毘沙門氷は天然水を使用していることもあり、長瀞の阿左美冷蔵のように天然氷を使用しているのか店員さんに尋ねると、毘沙門氷は天然氷ではないこと、かぼす味のシロップは西秩父地域の産で今年7月から販売が開始されたことを教えてくれました。
まずはかぼす味シロップをかけていただいてみると、阿左美冷蔵等の天然氷を使ったかき氷と比べると口溶けはやや劣るものの、水の素性が良いこともあり、氷から感じられる水の風味が強く感じられ、かぼすシロップはしっかりとしたかぼすの酸味に加えてほどよい甘味が効いていて、暑い日にスッキリ美味しい一品です。
かぼすシロップの味わいを堪能した後は、練乳もかけてみます。練乳ならではのコクのある甘みが広がり、かぼすシロップの酸味と合わさってヨーグルト風味のかき氷のような、スイーツ風かき氷といった味わいに変化します。外気温が高いこともあり、食べている間にかき氷が溶けていきます。最後はシャーベットのような状態になり、飲み干すようにかき氷を完食しました。
毘沙門氷については、原料となる毘沙門水の素性が良いこともあり氷の味わいは良好ですが、口どけについては、スーッと口の中で溶けるような天然氷には一歩譲る感触でした。
小鹿野町には、秩父小鹿野エリアの郷土料理のわらじカツ丼を出す「あづまや」もあり、がっつり食べたいときにはわらじカツ丼を食べてみるというのも良さそうです。