【食レポ】祖師谷・ウルトラマン商店街の肉バルでワニ、カンガルー、アンガス牛を喰らう。「TOKYO肉バル220」
世田谷区祖師谷には円谷プロダクションの旧本社があり、「ウルトラマン発祥の地」として知られています。駅周辺の商店街も「ウルトラマン商店街」と呼ばれるようになりました。今回足を運んだ「TOKYO肉バル220」は、祖師ヶ谷大蔵駅から、ウルトラマン商店街を3分ほど北上した所にあります。
「TOKYO肉バル220」は、カンガルー肉やワニ肉の料理を提供していることもあり、南国風なイメージを抱いていましたが、今風のお洒落なワインバルのような外観で、ハイソな砧エリア住民にも愛されそうです。
お店に入る前に入口横に掛かった看板を見ると、ランチタイムは11:30から15:00までで、11:30から12:00の間ははワンコインランチを提供しています。
ランチタイムメニューでは、ボリューム感満点な黒毛アンガス牛プレミアムリブロース250g 2,480円、450g 3,980円が気になります。なお、ランチメニューはすべてサラダ、ソフトドリンクが付き、ライス大盛り無料サービスもあります(価格はすべて税別)。
ランチタイムメニューの横には、夜の時間に楽しめるメニューも写真付きで紹介されています。
入口脇のメニュー表を見た後に店内に移動すると、外観同様に店内もお洒落なワインバルのような雰囲気です。店内を見回すと、こだわりのバルやビストロで見かける、オススメ看板メニューがまず目につきます。ステーキのボリューム感が見た目で分かる写真付きメニューも用意。料理だけではなく、肉専用ワインの「カーニヴォ」もお店のオススメ。カーニヴォの価格はグラス500円、ボトル2,500円。
豚や牛以外の、ブッシュミートと呼ばれるワニやカンガルーの肉については、日によって用意しているメニューが変化するとのこと。まずは、ダチョウのもも肉のタタキ650円を注文。
ダチョウのもも肉のタタキは、赤身ならではのさっぱりとした風味と、噛みしめた時に感じる強い旨味が特徴です。醤油や薬味も付いてきますが、肉には下味もしっかりと付いているので、薄味好きな方はそのまま食べてもおいしく楽しめます。
その後注文したカンガルーの串焼き450円は、腰からお尻にかけての部位であるランプを使用。カンガルーの肉は、脂の旨味が全くなく、見た目も筋肉質なことも相まって、赤身ならではのさっぱりさとジューシーさを強く感じます。後からホルモンのような独特な香りをじゃっかん感じますが、牛肉の赤身部位よりももっとさっぱりした肉が食べたい方におススメの一品です。
「TOKYO肉バル220」では、肉専用ワイン「カーニヴォ」もお店のオススメとのことで、グラス500円を注文。カーニヴォは安い赤ワインにありがちな薬品臭は皆無で、タンニンの風味がキリッとしておいしく、肉との相性が良いのはもちろん、ワインだけでも楽しめそうです。
「TOKYO肉バル220」の存在を知った時に一度食べてみたかったワニの手の唐揚げ 780円も注文。ワニの手の唐揚げは鶏肉のようなジューシーさと淡白な肉の風味に加え、軟骨唐揚げの様なコリコリ感が癖になる一品です。特徴的な手については噛みきれず、後で店員さんに確認したら、手は食用には向かないとのことです。
アボカドオイルを餌に混ぜて育てたAVOTONは、身のハリと脂の旨味が好印象な一品で、お酒が進む味わいです。
最後は〆のステーキということで、1ポンド(450g)の黒毛アンガス牛プレミアムリブロース 3,980円をいただきました。黒毛アンガス牛プレミアムリブロースは、肉の旨味や脂の旨味のバランスが良く、肉自体も柔らかくて食べやすいのが特徴です。赤身ステーキではさっぱりすぎ、サシが入ったサーロインではこってりしすぎると感じる方にイチ推しです。
「TOKYO肉バル220」の存在を初めて知った時には、カンガルー肉やワニ肉が食べられることに目が向き、どちらかと言えばキワモノ料理のレストランという印象を持っていました。
実際に利用してみると、カンガルー肉やワニ肉も取り扱っているものの、基本はアンガス牛をベースに肉料理を主体とした肉バルでした。
祖師ヶ谷大蔵駅付近は、高級住宅街として知られる成城からも近く、お値段も結構張るのでは思っていましたが、昼の平均予算は950円、夜でも平均予算は3,000円以下とのこと。近所に住んでいたら、週1回と言わず2回は通いたくなります。
比較的お手軽な価格でボリューム満点の肉料理を楽しめるとあって、比較的空いている火曜日の17~19時を除いてほぼ満席となり、週末は特に混雑するとのことで、席を確保するには、事前予約が不可欠です。定休日は月曜日。
ちなみに、「TOOKYO肉バル220」の最寄り駅は祖師ヶ谷大蔵駅ですが、祖師ヶ谷大蔵駅には各駅停車と区間準急の車両のみ停車します。新宿方面から快速急行に乗車した場合、下北沢駅の次は県境を超えて川崎市・新百合ヶ丘駅まで電車が停車しませんのでご注意ください。
自分のミスではありますが、今回、快速急行の停車駅を勘違いしたことで、「TOKYO肉バル220」へ向かった際に、新百合ヶ丘駅から戻るはめになりました。急いで飛び乗るときなどは見落としがちなのでご注意ください。