【食レポ】「背脂チャッチャ系」の元祖としてラーメンブームを巻き起こした「らーめん香月」が六本木に復活!
「背脂チャッチャ系」ラーメンの元祖として、バブル期には長蛇の列ができた人気店「らーめん香月」は、2013年9月に恵比寿店と三軒茶屋店が閉店したことでその歴史に幕を下ろしました。それから2年4カ月。1月21日(木)に、大人の街・六本木で「らーめん香月」が復活オープンしました。
オープン前に「らーめん香月」のラーメンを試食する機会があり、六本木交差点近くの「らーめん香月」に行ってきました。復活した「らーめん香月」は、六本木交差点から六本木一丁目駅方向へ100mほど進んだところにあります。
「らーめん香月」では以前ワンタンメンを食べたことがありますが、スープの香りがよくあっさりとした味わいが印象的でした。
復活を遂げた「らーめん 香月」は、以前足を運んだ広尾店と同様にネオン管で作った看板もそのまま。「らーめん香月」に通っていた人なら、ネオン管の看板だけでピンとくるでしょう。
六本木の「らーめん香月」のメニューは、基本になる醤油ラーメン、塩ラーメンに加え、醤油か塩かベースを選べるスペシャルラーメンのみとシンプル。「背脂チャッチャ系」のラーメンを楽しみたい方は、醤油ラーメンか醤油スペシャルラーメンを選んでください。
ラーメン以外のメニューはラーメンのトッピング各種、ライス、ミニチャーシューご飯、ドリンクなどが用意されています。
食券を購入して席へと移動すると、厨房の中には若手のスタッフとともに「らーめん香月」創業者の穴見勝喜氏も現場に。創業者も現場入りしている姿を見ると、味わいへの期待が高まります。
今回は「らーめん香月」ならではの「背脂チャッチャ系」のスープをベースにした、具だくさんで豪華仕様の「醤油スペシャルラーメン」1,200円(税込)を注文。注文後5分ほどで「醤油スペシャルラーメン」が目の前に用意されたので早速食べてみることに。
麺はシコシコとした食感の細麺を使用し、スープは背脂が浮いた「背脂チャッチャ系」のスープそのものズバリな仕上がり。昨今こってり系のラーメンが闊歩するようになったこともあって、最初は背脂のこってりとした風味が感じられるのに、後味はさっぱりの「背脂チャッチャ系」は逆に新鮮。見た目のインパクトは低いものの、スープからは地味に後引く旨さを感じます。
麺やスープに下積みを打った後は具を食べてみると、チャーシューは脂身が多いものをたくさん使用したことで、柔らかくトロリとした食感が特徴。味玉は火の通し加減が絶妙な半熟仕様で、とろっとした黄身が濃厚で非常に美味しく仕上がっていました。また、さっぱりとした茹でもやしが具として入っていることから、食後口の中がべとついた感覚がない点も嬉しいところ。
「醤油スペシャルラーメン」を食べている最中に卓上のメニュー表を見ると、準備中との注意書き付きで「味噌ラーメン」950円(税込み)も。寒い日には味噌も美味しそうと思いながら、バランスの良い美味しさの「醤油スペシャルラーメン」を完食しました。
今回数年ぶりに「背脂チャッチャ系」の元祖とも言える「らーめん香月」のラーメンを楽しみました。ラーメンは21世紀に入ってから急速な進化を遂げ、種類も多様化。2016年版のミシュランガイドでは、「Japanese Soba Noodles 蔦」がラーメン店としては初の星獲得店として掲載されました。
昨今流行りの凝ったラーメンと比べると「らーめん香月」のラーメンは地味かつシンプル。とはいえ、背脂たっぷりながらも後味さっぱり、さらに後引く旨さなラーメンは他にはありません。
こってり感も楽しめて、毎日食べても胃にもたれないようなラーメンを探している方はお試しを。六本木という場所がら、飲んだ後に食べたくなる1杯としてもおススメです。