280円均一焼鳥居酒屋「鳥貴族」で焼酎と消毒用アルコール製剤を間違えて提供~チューハイ151杯を提供。返金で対応
280円均一で知られる、焼鳥をメインとする居酒屋系焼鳥屋「鳥貴族」は15日、直営店である「鳥貴族 南柏店」で7月19日(火)~23日(土)にチューハイに用いる焼酎と誤って、食品添加物アルコール製剤を提供したと発表しました。なお、鳥貴族の代表取締役社長の大倉忠司氏の息子は、関ジャニ∞の大倉忠義さん。
同社では「当該食品添加物アルコール製剤は、人体への影響がないことを確認しており、現時点においては健康被害等の報告はありません」としており、管轄の保健所へは報告済みとのことです。
対象商品はチューハイのすだち、スイカ、白桃おろし、レモン、ゆずはちみつ、ピンクグレープフルーツで、提供数は151杯。お問合せ窓口を設け、対象商品を購入した馬合は、レシートを用意の上で連絡すると、対象商品分の代金を返金して対応するとのこと。なお、レシートがない場合は、来店日時、注文商品、来店人数などを確認した上で返金するそうです。
食品添加物アルコール製剤は、サトウキビから精製された飲料用にも使用されるエタノールを原料としたアルコール製剤で、食品に対しても使用可能なことから、同社では手指消毒に使用しているとのこと。
同社従業員が7月19日、チューハイ提供時に使用するドリンクサーバーへ焼酎を接続すべきところを誤って食品添加物アルコール製剤を接続。誤って接続した時点でチューハイに異変が認められたため、ドリンクサーバーに不具合が生じたとして7月22日にドリンクサーバーのメンテナンスを手配したものの、この間も誤った商品を提供したとのこと。
7月23日のメンテナンス時に、ドリンクサーバーに接続している原液が原因である可能性が高いと判断し、当該ドリンクサーバーの使用を中止し、新たな焼酎を開封のうえチューハイの提供を行なったそうです。
その後、原液の調査を行った結果、当該原液は焼酎ではなく食品添加物アルコール製剤であったことが確認されたとのことです。
今回間違えた原因としては、焼酎、食品添加物アルコール製剤はともに透明の液体であり、かつ抽出口が付いた透明な容器を段ボール製の包材で梱包したもので、形状・サイズが似ており、厨房内に段ボール製の包材を置いてはならないとの南柏店におけるマニュアルの誤認識のもと、段ボール製の包材を廃棄。透明な容器のみの状態で使用していたため、見た目には焼酎との区別がつかなかったこと。
また、食品添加物アルコール製剤の抽出口部分がドリンクサーバーの接続口部分の口径サイズに近似しており、強引に接続することが可能だったことも原因として挙げています。
再発防止策として、包材・容器が、一目で焼酎と区別できる規格の食品添加物アルコール製剤を全店に配送し、一斉入替の手配を行ないい、焼酎の交換作業に関する詳細な手順書を作成、食品添加物アルコール製剤の保管場所を改めて定め、食材と混同しないよう周知徹底するとしています。