自宅で3Dラテアートが作れるフォーマーから、品評会優勝の100gで2万円を超える豆まで! アジア最大規模のコーヒーイベント開催
9月28日(水)~30日(金)の3日間、東京ビッグサイト西4ホールで「SCAJワールドスペシャルティコーヒーカンファレンス&エキシビジョン2016」(主催:一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会)が開催され、連日1万人近い業界関係者やコーヒーファンでにぎわいました。
国内外のコーヒー関連企業105社、210のブースが並ぶ会場の中でも特に目を引くのは15のコーヒー生産国のブース。中南米、アフリカ、アジア……お国柄が感じられるカラフルな演出で会場を彩ります。
生産国ブースでは自慢のコーヒーを存分にふるまってくれるので、会場中を回れば100種類以上のコーヒーの試飲ができます。生産国による味の違いはもちろんですが、同じ国のコーヒーでも、品種、産地、精製方法などの条件の違いによってこんなに香味にバリエイションがあるのかと驚きます。
パナマのブースでは100g2,000円以上する最高級のゲイシャのコーヒーを惜しげもなく試飲させてくれます。新鮮な果実のような甘さと酸味、そして比類ないほどの美しい香りをもった、上品な貴婦人のようなこのコーヒー。品評会で優勝したロットともなれば100g20,000円を超える逸品です。
あまりにたくさんのコーヒーを試飲してお腹がたぷたぷになってきたら、カッピングテーブルに参加してみるのも楽しい。
日頃あまり見る機会のない、焙煎前の生豆(なままめ)もたくさん出会えます。ころんとした可愛らしい形のピーベリーという丸豆は、収穫全体の数%しかできない貴重な豆です。
コーヒーを楽しむためのツールもたくさん紹介されています。
ミルクを入れてスイッチを入れるだけで、きめ細かいしっかりとしたフォーム(泡)ができ上がるフォーマー。これがあれば家庭でも3Dラテアートが作れます!
お茶も、日本茶から紅茶やフレーバーティーまで幅広く紹介されていて、特にアイスフレーバーティーは女性に人気でした。
「お茶をドリップする時代」を提案するのはgreen brewing協会。コーヒーの抽出理論と道具を活用した日本茶の新しいスタイルです。
やわらかい甘みとすっきりした後味の美味しいお茶をいただきました。
カフェやコーヒー関係の本のコーナーも。探していたあの本、こんな本ないかなぁと思っていたカフェ本が見つかり、帰りの荷物がどんと重くなりました。
オフィシャルショップではオリジナルのTシャツやバッグなどもGETできます。アメリカのスペシャルティコーヒー協会SCAAのポスターは大人気。初日で半分以上が売り切れていました。
環境NGOや生産者団体も出展していました。女性リーダーの育成を目指して結成されたInternational Women's Coffee Allianceのブースは、各国のコーヒービジネスに携わる女性が集い、華やかな雰囲気でした。
会場内では、ジャパンバリスタチャンピョンシップ2016、ジャパンブリュワーズカップ2016、ジャパンカップテイスターズチャンピョンシップ2016、ローストマスターズチームチャレンジ2016の4つの競技会も開催され、たくさんのコーヒーファンの熱い視線を集めていました。
コーヒーの一歩先のトレンドを先取りしようというたくさんの来場者でにぎわったSCAJ。赤道直下のコーヒー生産地と大都会のコーヒー消費地をつなぐこのイベントは、次回は来年、2017年9月20日(水)~22日(金)に開催予定です。