車用サンバイザー「パーフェクトビュー」のプレートが突然下がって危険! 100回の上下で摩耗~国民生活センターがテスト
国民生活センターが10日、テレビ通販などで販売されていた自動車用サンバイザー「パーフェクトビュー デイ&ナイトバイザー」(発売元:テレビショッピング研究所)について、「走行中に昼間用プレートが通常の使用位置まで自然に下がってきてしまった。原因を調べてほしい」という内容のテスト依頼が3件寄せられ商品テストを行なったと発表しました。
「パーフェクトビュー デイ&ナイトバイザー」は中国で生産され、日本では輸入元三昧生活、発売元テレビショッピング研究所で2015年3月から、3,980円(税込)で約80万個販売されています。
国民生活センターでは、新たに購入した同型品10個を用いて、室温約20度の環境下でテストを実施。自動車の純正サンバイザーに取り付け、先端部がフック形状のプッシュプルゲージで昼間用プレートの中央下端を引っ張り、新品時の昼間用プレートを下げるのに必要な力を測定。
その後、昼間用プレートの中央下端と左下端を手で持ち、それぞれ100回繰り返し上げ下げを行ない、繰り返し上げ下げ終了後に昼間用プレートを下げるのに必要な力を再度測定し、自動車の運転席のサンバイザーに実際に取り付けて走行したとのこと。
このテストの結果、新品時の昼間用プレートを下げるのに必要な力は10個の中でばらつきがあり、0.96N~5.02N[平均2.38N(0.242kgf)]と最大で5倍ほどの差があり、繰り返し上げ下げを開始した早期から、クリップの可動部(歯車)が摩耗して、発生したプラスチックの粉が昼間用プレートに付着。
繰り返し上げ下げ終了後の昼間用プレートを下げるのに必要な力は0.17N~0.84N[平均0.46N(0.047kgf)]で、新品時[平均2.38N(0.242kgf)]の約5分の1の大きさに低下していました。
実際の走行時には、10個のうち5個で、大きな段差を乗り越える際に昼間用プレートが下がってくるという結果に。なお、商品の外箱や取扱説明書には、耐用年数や耐用使用回数に関する表示はなかったとのこと。
国民生活センターでは、運転中に使用するものであり危険性が考えられるため、プレートの固定がゆるいと感じたらすぐに使用を中止してくださいと、呼びかけています。
また、発売元であるテレビショッピング研究所は、「運転前には必ずプレートの緩みを確認し、緩みが生じているようなら使用を中止するか、サンバイザーに固定するサポートバンドを用意しますので、必要な方はご連絡下さい」としています。