「ドムドム」がダイエーからレンブラントと新生企業投資に譲渡。日本初のハンバーガーチェーンの知名度を活かして事業展開~懐かしのメニュー復活などで、4年で19店舗出店
レンブラント・インベストメントが19日、新生銀行傘下の新生企業投資と共同で、オレンジフードコートのハンバーガー事業の一部を譲り受けることになったと発表しました。なお、「ドムドムハンバーガー」のブランド名について変更予定はなく、ロゴマーク及びSI(ストアアイデンティティ)については変更を予定しているとのこと。
事業譲渡会社であるオレンジフードコートは、日本国内初のハンバーガーチェーン店であるドムドムハンバーガー43店舗、ハンバーガー新業態であるディーンズバーガーや、クレープ店舗数で最大手となるディッパーダンを運営しています
今回、譲受する事業内容は、ドムドムハンバーガー 22店舗、ディーンズバーガー 2店舗、ディッパーダン 2店舗(フランチャイズ契約)、ドムドムハンバーガー・ディッパーダン併設店舗 2店舗の28店舗と、ドムドムハンバーガー事業におけるフランチャイザーとしての地位、システムデータ、商標権(ドムドムハンバーガー、ほか)、承継資産債務、移籍従業員。なお、事業譲渡価額及び決済方法などについて、当事者間の合意により非開示としています。
レンブラント・インベストメントは、ホテル事業・不動産事業・再生事業を柱に事業展開を行なっており、特に再生事業については今後の成長ドライバーとして位置づけ事業拡大を目指しているとのこと。「ハンバーガーという国民的な人気が高く親しまれている当該事業を譲り受けてその再生を図ることは、当社グループの業容拡大と更なる発展につながると判断している」としています。
3月28日に事業譲渡契約締結、4月27日にドムドムフードサービス設立、6月中旬に新生企業投資による優先株式出資、7月1日に事業譲渡実行予定で、ドムドムフードサービスの役員構成について同社社より3名、新生企業投資より2名の計5名が派遣される予定です。
今後の事業展開については、「ドムドムハンバーガーは、日本初のハンバーガーチェーンであり、ダイエーやグループ会社の各店舗に多く展開していたという経緯から、現在でもダイエー創業地の阪神地域一帯などでネームバリューがあり、根強いファンが存在しているなどの背景を踏まえまして、事業譲受後の2カ月間を準備期間とし、9月以降に下記の施策を実施することにより事業展開を図る」としています。
・コンセプトの明確化やターゲット客層設定によるブランド魅力度の向上
・メニュー構成変更によるスタンダード商品のおいしさ向上とサイドメニューの充実
特に設備老朽化により廃止となった懐かしの人気メニュー復活によるドムドムファンからの支持回復
・ボリュームよりも品質を中心に使用食材、調理工程について見直し
・商品提供時間を基準とする店舗オペレーションの改善と生産性向上
・オープンキッチンやソファを配したカフェ風店舗等の展開
・デジタルマーケティングを中心とした効果的なマーケティング活動の実施
・ 顧客利便性の高い立地への新店出店(2018年3月期に2店舗、2019年3月期に5店舗、2020年3月期に6店舗、2021年3月期に6店舗)