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世界初の海底熟成ウイスキーを海から引き上げ! 雰囲気たっぷりの見た目になり、味もまろやかに変化~「大自然の営みを水中の振動を介して取り込む」

[2017/6/2 13:14]

 トゥールビヨンが1日、南伊豆の海底にある熟成庫で眠らせたウイスキー「Tourbillon」の2製品の1stロットを2017年6月7日~8日にかけて引き上げると発表しました。なお、引き上げの後、乾燥の工程を経て、2017年冬にリリースする予定としています。

 海底で眠らせたウイスキーは難破船から引き上げたように堆積物や海棲生物が付着し、雰囲気たっぷりの見た目になり、味もまろやかに変化しているとのこと。瓶には封蝋をして海水はもちろん空気も出入りできないようにしていても、沈めていない同製品と比較すると明らかに味が変化しているとし、「打ち寄せる波、様々な生物の営み、大自然の力を水中に伝わる振動を介して取り込み、元のお酒とはまったく異なる味わいに変化しています」と解説しています。

封蝋をして浸水しないような処理が施されています

 同社は以前から市販製品を購入してテストを繰り返し、昨年に海底熟成ウイスキー「Tourbillon」を扱う会社を設立。1stロットの製品として、10年熟成となるアイラ島のシングルモルトウイスキーと、44年熟成となる絶品ハイランドグレーンウイスキーの2つを仕入れたとのこと。

Tourbillon 1stロットは2種類を用意

 2016年11月、海底で眠らせた幻のワイン「SUBRINA」を手がけるコモンセンスの協力を得て海底に沈め、2017年6月7日~8日の予定で海底から引き上げられる予定です。この間何度も海に潜り、状態を観察し「今回は、いつもよりもいい感じに堆積物が付着しており、フォトジェニックな仕上がりになりそうです。我々もまだ飲んでいないので、味の変化がとても楽しみです」とコメントしています。

2016年11月に海底貯蔵庫に
[古川 敦]