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「壁どん兵衛されちゃってる!!」日清・どん兵衛がツッコミどころ満載の恋愛コミック全22Pを公開~“触手モノ”の先達だった?葛飾北斎のイメージが変わるトリビア入り

[2018/2/13 15:21]

 「日清のどん兵衛」はバレンタイン直前の2月13日(火)、青春サクセス漫画「どん兵衛ゼミナール」を「日清のどん兵衛」ブランドサイトで公開しました。

 全22ページのコミック、タイトルは「勉強も恋もまっすぐアツアツ! どん兵衛ゼミナール」。もちろん、どん兵衛の宣伝コミックなのですが、「ねーよw」「なんぞこれ」とツッコミを入れている間に読み終わっているという感じ。ともかくツッコミどころ満載です。

 ストーリーの主人公は、「おだしが丘中学」に通う七味(ななみ) 。ぴりっとしない毎日に悩む七味が、親友のミホから紹介された「どん兵衛ゼミナール」を始めたことをきっかけに、恋、勉強、部活の全てで成功を収めていくサクセスストーリーです。

 漫画中では「壁どん兵衛」、「告白どん兵衛」、「交換どん兵衛」など、間近に迫ったバレンタインデーにもぴったり(?)な謎の恋愛テクニックも登場します。

全22ページ中、どん兵衛が登場しないのは4ページだけ。バレンタインに絡めた「告白どん兵衛」などの恋愛テクニック(?)も

 全22ページ中、18ページに「どん兵衛」が登場しているあたり、作り手のアツい気持ちが伝わってくる冬のホットコミックなのですが、作品の薬味的に、葛飾北斎についてのトリビアが織り込まれているのがポイント。

 葛飾北斎は江戸時代後期に活躍し「富嶽三十六景」などの作品で知られる浮世絵の巨匠ですが、実は、90年の生涯で30回も号(ペンネーム)を変えていたとか。どん兵衛コミックでは、多くのペンネームの中でも特にユニークな、晩年名乗っていた「画狂老人卍」(がきょうろうじんまんじ)名の作品と、春画を描く際に使っていた「鉄棒ぬらめら」名の作品が登場します。

「画狂老人卍」名で描かれた葛飾北斎の作

 鉄棒ぬらぬらの作品は、女性が2匹のタコに捕らえれた様を描いたもので、「蛸と海女」というタイトル。コミック中の作品はぼかしが入っていて細部がよく見えませんが、いまどき風に言うと“触手モノ”のよう。

 触手モノの先達だったり、中二病っぽい画号を名乗っていたり、次から次へハンドル(画号)を変えたりと、北斎の認識を変えてしまうコミックなのでした。

 無料で読めるので、北斎の違う面を見たい方は、公開されているうちにご一読を。

日清によって最初からボカシが入れられてしまっている春画「蛸と海女」。北斎が春画を描く際に使っていた「鉄棒ぬらぬら」の作
[工藤ひろえ]