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駄菓子「ビッグカツ」を金沢カレーに乗せた! チャンピオンカレーが「ビッグカツカレー」を待望の新発売~構想20年。企画開発担当の幼少時の夢が遂に叶う [エイプリルフール]

[2018/4/1 15:43]

 チャンピオンカレーが、すぐると共同開発した「ビッグカツカレー」を、2018年4月1日(日)より販売します。同店舗で7割の注文率を誇る看板メニュー、“Lカツカレー”に替わる次のヒットメニューを目指すとしています。

 今回のコラボレーションは、チャンピオンカレーの企画会議で「子供の頃食べた、印象に残る美味しかったもの」としてアイディアを募ったところ、ビッグカツを挙げる声が多かったことによりオファー。企画開発担当者は「チャンカレの上に大好きなビッグカツを合わせたら、より美味しいのでは…と20年間ほど考え続けていた。夢が叶った」と語ります。

 一方、メニュー開発は一筋縄ではいかず、課題となったのは「本物の豚カツに比べると、率直なところビッグとは言えない。より付加価値を感じられるものを提供したい」という店舗営業部の意見だったとのこと。これを受け、開発部では実に55回にも及ぶ開発試食を実施。ビッグカツに更なる価値を加える試みは連日深夜に及ぶ過酷なものだったそうです。

ごく一部の試作品

ミルフィーユビッグカツカレー

Lカツ(左)とミルフィーユビッグカツ(右)

 100gを越える、通常のLカツと並ぶ厚みになるまで、ビッグカツを重ね、見た目のボリューム感は中々に。しかし、重ねられたビッグカツを噛み切ることが難しく頓挫。

ビッグカツカレーX(テン)

 「付加価値」というビジネス用語を体現するような某デバイスにあやかり、とりあえずビッグカツをX字に重ねて揚げてみましたが、特にイノベーションは起きなかったとのこと。なお、店舗のホール担当者レベルでは、常連のお客様の顔認証機能は既に実装済みとなっているとしています。

1万円キャッシュバック・ビッグカツカレー

キャッシュバックイメージ

 「付加価値」を追い求めた結果、「1万円キャッシュバックすれば、1万円分の付加価値が付いていることになるのでは」という逆転の発想から生まれたメニュー。社内でも支持の高い案ではあったものの、厳正な収支シミュレーションの結果、実施3日目に会社が破綻する可能性が指摘され、中止となったとのこと。なお、厳密な意味では付加価値はマイナスとなるばかりか、景表法などへの抵触も懸念されます。

原点回帰のビッグカツカレー

 以上の様な顛末を経た上で最終的に行き着いた結論は、「ビッグカツはそれ単体で完成されている。昔から愛される菓子の名品に、余計な要素は蛇足である」というもの。これらを踏まえ、シンプルにチャンピオンカレーにビッグカツをのせる形に。

 金沢カレーのオリジネーターとして50年以上愛されてきたチャンピオンカレーと、駄菓子の王様として君臨する「ビッグカツ」のコラボレーションは、メニュー名称に「ビッグ」が入る関係上、店頭での呼称を混同し易くなっており、サイズが小さいものから順に「ミニビッグカツカレー」、「ビッグカツカレー」、「ジャンボビッグカツカレー」となります。

 また、店舗運営上、オーダー管理の難易度が増すため、ご提供間違いが発生するおそれがあるとしています。




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[古川 敦]