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ジブリ作のデザイン画だけでワクワクする! 「ジブリパーク」の基本デザインが公表~2022年度中に開業を目指す。エレベーター塔はハウルの動く城、もののけの里、魔女の谷…

[2018/4/25 15:57]

 愛知県が25日、愛知万博の理念を次世代へ継承するため、愛・地球博記念公園にジブリの作品を活用する「ジブリパーク」の構想について、2022年度中の開業を目指すことをスタジオジブリと合意したことを発表しました。

 「ジブリパーク」の構想については、2017年5月31日にスタジオジブリと合意。その後、構想の具体化に向けた調査を進めると共に協議を重ね、今回、スタジオジブリからジブリパークの基本デザインが提供され、「公園整備事業として、2022年度中のジブリパークの開業に向け、しっかりと取り組んでいく」としています。

 基本的な考え方として、愛知青少年公園、愛知万博(長久手会場)、愛・地球博記念公園と姿を変えながら、長年にわたって親しまれてきた都市公園としての機能や自然環境を損なうことなく、公園の歴史的成り立ちや思いなどにも配慮し、万博後の未利用地や既存施設を有効活用するとのこと。

 スタジオジブリの協力のもとに、基本デザインの各施設を公園施設として整備し、これによって公園全体の魅力を高め、より多くの皆様に愛されるオンリーワンの公園になることを目指すとしています。また、公園内を「楽しんで歩いていただけること」を重視するとともに、公園内で根付いている様々な活動やイベントなどと共存することを目指とのことで、今回公表された基本デザインは、次のステップである基本構想などの核として位置付けるとしています。

 愛知県では、「2005年に開催された愛知万博は、愛・地球博記念公園をメイン会場とし、『自然の叡智』がテーマ。一方、ジブリ作品に一貫して流れているものも、まさに、人、いきもの、地球に対する『愛」』であり、愛知万博の理念と合致し、愛・地球博記念公園内に、ジブリの世界をさらに広げていくことが、愛知万博の理念継承につながる」と「ジブリパーク」の整備の主旨を説明しています。

基本デザインのエリア(1) 「青春の丘エリア」

 「エレベーター棟」は、映画「ハウルの動く城」などのジブリ作品に見られる19世紀末の空想科学的要素を取り入れ、メインゲートとしての象徴性を持たせ、エレベーター棟周辺では、斜面の高低差を活かして、映画「耳をすませば」の「地球屋」を再現。

 エリア名は、映画「耳をすませば」の内容と愛知青少年公園時代に管理棟があったことにちなみ「青春の丘エリア」。

基本デザインのエリア(2) 「ジブリの大倉庫エリア」

 2018年9月末に営業を終了する温水プールの空間を活用して、通年天候に左右されずに楽しめる施設として
リニューアル。

基本デザインのエリア(2) 「ジブリの大倉庫エリア」

 展示室や映像展示室、子どもの遊び場、倉庫などを整備。スタジオジブリの多くの展示物を収蔵する倉庫も兼ね備え、たくさんの楽しさが詰まった大空間であることから、エリア名は「ジブリの大倉庫エリア」。

基本デザインのエリア(3) 「もののけの里エリア」

 「あいちサトラボ」の田畑など日本的な景観と調和を図るため、映画「もののけ姫」の「タタラ場」をモチーフにした建物などを整備し、広場には、映画「もののけ姫」の「タタリ神」や「乙事主」をモチーフにしたオブジェを計画。エリア名は、映画「もののけ姫」にちなみ「もののけの里エリア」に。

基本デザインのエリア(4) 「魔女の谷エリア」

 大芝生広場近くにある未利用地に映画「ハウルの動く城」の「ハウルの城」や映画「魔女の宅急便」の「オキノ邸」(主人公キキの実家)、遊戯施設などを整備。エリア名は、魔法を題材とした2作品にちなみ「魔女の谷エリア」。

基本デザインのエリア(5) 「どんどこ森エリア」

 「サツキとメイの家」周辺をより充実させるため、受付所などを「サツキとメイの家」と合わせたデザインとし、裏山の森に散策路を再整備。エリア名は、映画「となりのトトロ」と「サツキとメイの家」にちなみ「どんどこ 森エリア」。

 ちなみに、スタジオジブリによれば、映画「となりのトトロ」の中で、サツキとメイの蒔いた種が、早く芽を出すようにと、夜、トトロと一緒に踊る踊りが「どんどこ踊り」とのこと。

[古川 敦]