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今日15日(火)、ジブリ美術館で「高畑勲 お別れの会」 一般およびファンによる献花の時間も~委員長は宮崎駿氏。コミュニティバスも臨時運行

[2018/5/14 22:35]

 2018年4月5日に逝去した、高畑勲氏とお別れする「高畑勲 お別れの会」が、三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市下連雀1-1-83)で2018年5月15日(火)14時~17時に開かれます。「お別れの会」委員長は宮崎駿氏。


 当日は、一般およびファンによる献花の時間が設けられます。同委員会では、「参会は平服で、香典、供花の類は固く辞退する」としています。なお、当日は休館日で、参会に美術館の入場券は必要ありませんが、混雑が予想され、献花までに時間がかかることもあるとのことです。当日は、コミュニテイバスの三鷹の森ジブリ美術館循環ルートが、開館日ダイヤで運行されます。

高畑勲(たかはたいさお)氏プロフィール

1935年10月29日、三重県伊勢市に生まれ、岡山で育つ。

1959年に東京大学仏文科卒業後、東映動画へ入社。TVシリーズ「狼少年ケン」で初演出。劇場用映画「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)で初監督。同社を退社後、「アルプスの少女ハイジ」(1974)、「母をたずねて三千里」(1976)、「赤毛のアン」(1979)(以上、TV)、「じゃりン子チエ」(1981)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982)等を演出・監督。1985年、スタジオジブリの設立に参加。以後「火垂るの墓」(1988)、「おもひでぽろぽろ」(1991)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)を発表。

2013年には「かぐや姫の物語」が公開され、毎日映画コンクールアニメーション映画賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)等を受賞し、米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞にノミネートされた。

「風の谷のナウシカ」(1984)、「天空の城ラピュタ」(1986)ではプロデューサーを、2016年公開の「レッドタートル ある島の物語」ではアーティスティック・プロデューサーを務めた。

著作に『映画を作りながら考えたこと』『十二世紀のアニメーション』(以上徳間書店刊)、『ジャック・プレヴェール ことばたち』(ぴあ刊、訳および解説と注解)、『ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶』(ぴあ刊、編・訳)、『一枚の絵から/日本編』『一枚の絵から/海外編』『アニメーション、折りにふれて』(いずれも岩波書店刊)などがある。

1998年、紫綬褒章を受章。
2009年にはロカルノ国際映画祭で名誉豹賞を受賞。
2010年にはアニメアワード功労賞、2012年には米・ロードアイランドスクールオブデザイン(RISD)名誉博士号、2014年には東京アニメアワードフェスティバル2014特別賞・アニメドール、アヌシー国際アニメーション映画祭名誉功労賞(Cristal d'honneur)を受賞。
2015年4月、フランス芸術文化勲章オフィシエを受章。2016年2月にはウィンザー・マッケイ賞を受賞。

[古川 敦]