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反則タックル問題で、宮川選手の減刑嘆願書に2万6,000を超える署名が集まる! さらに増加中~被害者の父・奥野康俊さんが署名呼びかけ

[2018/5/28 17:08]

 日本大学側の対応のまずさで、拡大する一方の日大アメフト部反則タックル問題。

 5月26日(土)に関西学院大学で記者会見した被害者の父・奥野康俊さんは、内田元監督と井上元コーチの会見には“体が震えるほどの怒り”を覚えたと憤りをあらわに。一方で宮川選手については、宮川選手が両親と一緒に直接謝罪に来て話を聞いたことや、宮川選手の話は記者会見で告白した内容と同じで信頼できると語りました。

 宮川選手は訴えず、内田元監督だけを告訴できないかと警察に相談したものの、それができないため、宮川選手の名を書いて被害届を出さざるを得なかったことを説明。また、真実を明らかにするために現段階で被害届を取り下げることはないと述べました。

 奥野康俊さんは、苦渋の選択として宮川選手の被害届を取り下げることはしないものの、なんとか宮川選手を助けたいと語り、宮川選手の減刑嘆願書の署名を集める考えをあきらかに。

 言葉通り、会見を行った5月26日(土)夜に、署名サイト「AVAAZ.org」で減刑嘆願書の署名ページを開設。Facebookで署名を呼びかけました。

奥野康俊さんは、Facebookで減刑嘆願書の署名をよびかけ(奥野さんのFacebookページより)

 「AVAAZ.org」サイトの署名ページには、スタートから2日足らずの5月28日(月)午後4時現在で、2万6,000を超える署名が集まっています。

 日本大学の第三者委員会の調査結果しだいでは、被害届取り下げの可能性も残されてはいますが、ネットでは「日大が集めた、日大の息のかかった連中による第三者委員会って意味ある?」といった不信の声もあがるなど、これまでの日大側の対応からあまり期待されていないようです。

 日大による第三者委員会の設立や調査結果と提言を待たずに署名活動スタートとなりましたが、これまでの日大側の対応への不信感から、早々に署名する人が多くいるようです。

2日たらずで2万6,000を超える署名が集まった、宮川選手の減刑嘆願書署名ページ


先週(5/21~5/27)の流れをおさらい!

 先週は関係者の記者会見が相次ぎ、怒涛の展開となりました。時系列に沿って以下おさらいしてみます。

 5月22日(火)に被害者の父親・奥野康俊さんが記者会見を行い、警察に被害届を出し受理されたと発表。

 5月23日(水)には、加害者となった日大・宮川選手が実名&顔出しで単独会見。反則行為に至るまでの事情を具体的かつ詳細に説明しました。

 また、5月23日(水)夜に、週刊文春が反則タックルがあった試合後に行われた内田元監督の囲み取材の音声を一部“予告編”として公開。5月24日(木)早朝5時に14分にわたる音声内容を全面公開しました。

 5月24日(木)午後に、内田元監督と井上コーチがようやく会見。しかし、ともに“指示”は認めず、宮川選手の会見内容とは「指示があったか」について大きく異なる内容となりました。「やめてください!」など強引な司会を進めた司会者の言動も批判の的に。

 5月25日(金)には、日大の学長が会見。初めて大学を代表して謝罪しましたが、第三者委員会の結果を待ちたいと繰り返すばかりで、具体的な話はほとんどありませんでした。

 5月26日(土)に、関西学院大学側が5月24日(木)に日大が提出した2度目の回答書の内容を受けて、記者会見を開催。日大側の回答書は「具体性が欠け、誠意ある回答として受け取れない」「宮川選手の話を信じる」と厳しく批判しました。

 この5月26日(土)には、関学側の会見のあと、同じ会場で被害者の父親である奥野さんが記者会見を実施。奥野さんは、宮川選手が両親と一緒に直接謝罪に来て話を聞いたことや、宮川選手の話は記者会見で告白した内容と同じだったとし、(内田元監督らの話とは相違点があるが)宮川選手の話を信じると語りました。


[工藤ひろえ]