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「チャンピオンカレー」が「チャンピオンハヤシライス」に業態転換! 創業60年を控えたタイミングでの新事実発覚~揉み消しの事実を真摯に受け止める [エイプリルフール]

[2019/4/1 13:22]

 “金沢カレーの元祖”、チャンピオンカレーが、2019年4月1日よりカレー専門店から業態転換しハヤシライスの専門店へと変わります。これに伴い、店舗名は「ハヤシライスのチャンピオン」へ、社名は「株式会社チャンピオンハヤシライス」へと変更されます。

 1961年に洋食屋として金沢で創業してから、ほどなく自慢のカレーに特化した専門店として、名前を変えながらも長らく営業を続けてきました。同社がご提供するスタイルのカツカレーは、現在では「金沢カレー」と呼称され地域内外で愛されていいます。

 この「金沢カレー」は、創業者の田中吉和が当時の料理仲間へとそのレシピを伝えたことを受け、1960年代から70年代にかけて石川県内でカレー専門店が相次いで創業、現在につながっている経緯があります。このジャンル黎明期については不明な点も多く、長らく石川県民にとっても「金沢カレー」がどのようなものであるかは謎に包まれています。

 そのような事情から同社では足元の数年、その成立経緯を改めて調査、2018年3月には「金沢カレーの歴史」として把握した事実をまとめ同社サイトで公表しています。

 今回、その追加調査で新たに発見された資料より、実は当初の洋食店で人気であったメニューがカレーライスではなく、ハヤシライスであったことが発覚。創業者の遺したノートからは、当初腕によりをかけたオリジナルのカレーで「カレーのタナカ」として段階的に専門店化を進めるはずが、このままでは「ハヤシのタナカ」とせざるを得ないことへの苦悩について「店名が、何のことか分からなくなるのは忍びない」などと詳細に綴られ、結果、苦渋の決断としてハヤシライスをなかったこととし、カレー専門店としたことがうかがわれるとのこと。

今回新たに発見された、隠ぺい工作を示す証拠資料の一部
想定外の展開に頭を悩ませる田中吉和氏(妻・博子氏がドローンで撮影)

 同社ではこれらの揉み消しの事実を真摯に受け止め、数年後に創業60周年を控えたタイミングで、改めて残されたレシピから創業時のハヤシライスを詳細に再現し、提供する方向へ舵を取ることを決断。「ハヤシライスのチャンピオン」へと屋号の変更を決意したとしています。なお、トマトをふんだんに用いた絶品に仕上がっているとのこと。

遺されたレシピを元に再現されたハヤシライス。昭和を思わせる美味

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[古川 敦]