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本当に飲めるよ! 世界初「オオグソクムシ」使用ビールをサンクトガーレンが4月1日限定販売~ビールというより、もはやスープ!? [エイプリルフール]

[2019/4/1 21:44]

 サンクトガーレンが、世界で初めてオオグソクムシを原料に使用したビール「オオグソクムシビール(酒税法でオオグソクムシがビール原料に認められていないため発泡酒区分。麦芽率は高いので税率はビールと同じ)」を、2019年4月1日(月)に発売します。

 24時間限定でネットショップにて販売するほか、サンクトガーレン取扱店などで樽生を楽しむことも出来ます。内容量は330ml、アルコール5.5%。2本セットで1,770円~(クール便送料込・税別)。3,000本が完売した時点で終了となります。

 オオグソクムシは、ダンゴムシの仲間で体長10cm強の深海生物。かつては漁の網に紛れ込み魚を傷つけてしまう厄介者として、網に入っていても捨てられていた存在でした。ところが、甲冑の鎧をまとったような外観、サングラスをかけているような眼が"カッコいい"と注目を集め、水族館の観賞用として引っ張りだこに。ぬいぐるみ化されたり、ふるさと納税の返礼品としても話題になりました。

 オオグソクムシはグロテスクな見た目に反し、食べた人は口々に“美味しい”と言います。殻は焼きエビのような香ばしい風味で、中身はカニミソのような濃厚な旨味があるとのこと。しかし、甲冑のような硬い殻は噛み切るのに一苦労。やっとの思いで一口大に噛み切っても、その後バリバリ噛み砕いた殻が口の中に刺ささるそうです。

オオグソクムシの丸揚げ
丸揚げを食べるサンクトガーレンの岩本

 その問題を解消して発売されたのが、深海魚専門漁師の長兼丸 長谷川一孝さんと、おせんべいの老舗 山喜本舗(やまきほんぽ)が開発したオオグソクムシせんべいでした。オオグソクムシを丸ごと粉末に加工し、国産うるち米の生地に練り込み丁寧に焼き上げたお煎餅で、気軽に深海生物が楽しめると一躍ヒット商品に。

 オオグソクムシビールに使っているのは静岡県焼津市の長兼丸 長谷川さん親子によって水揚げされたオオグソクムシ。長谷川さん曰く、静岡県焼津市はオオグソクムシの水揚げ量世界一なのだとか。約500匹のオオグソクムシを下処理後、丸ごと粉末(オオグソクムシせんべいにも使われているもの)に加工。それを麦芽と一緒に煮込んでいます。

静岡県焼津市の長兼丸 長谷川さん親子
オオグソクムシ500匹分の粉末
粉末は粗めで殻の破片が見えます
粉末は干しエビのような香りがします

 焼津のオオグソクムシは駿河湾の桜エビなどを食べているため特にエビのような風味が強く、完成したビールもエビの出汁を濃縮したような味わいがするとしています。これはもはや、ビールではなく…スープ!?とのこと。

ビールというよりスープのような味わい!?

 「オオグソクムシビール」は、4月6・7日に代々木公園で開催される「アウトドアデイジャパン東京」のサンクトガーレンブースと、サンクトガーレン取扱店17店で樽生が飲めます。また各店の入荷量には限りがあります。

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[古川 敦]