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京王電鉄が駅のツバメの巣の下にフン受け板を設置 けい太くんとしんごくんがツバメの成長を見守る~軒下のある日本家屋の減少などで駅に巣を作ることが増加

[2019/4/18 19:59]

 京王電鉄が9日、ツバメが巣作りをする春から初夏にかけて、駅の設置可能な箇所にツバメのフン受け板を設置すると発表しました。

昨年の様子(井の頭線久我山駅)

 この施策は、認定特定非営利活動法人バードリサーチ協力のもと、2014年度から実施されています。近年里地里山の減少や巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などにより、ツバメが駅に巣を作ることが増えており、ツバメのフンが利用者や施設の床に落下し、迷惑をかけないこと、またツバメの住環境にも配慮した生物多様性施策の一環としています。

 今年のフン受けは、京王電鉄キャラクターけい太くんと、京王線5000系キャラクターしんごくんをあしらった新しいデザインの板で作成されています。設置期間は4月~7月ごろ(ツバメが巣を作る時期を中心に設置)。

フン受け板デザイン

 なお、駅構内、通行の多い箇所には鳥が入り込まないようネットなどの対策がされているとのこと。また、駅の形状、巣の位置によってはフン受け板を設置できない場合があり、フン受け板もフンの落下を完全に防ぐものではないとしています。

[古川 敦]