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スイカに革命!? タネまで食べられる小玉スイカ「ピノ・ガール」のクラファンが本日9日(水)開始~16年がかりで開発。94%が「タネを気にせず食べられた」と回答

[2019/10/9 15:17]

 野菜の品種改良を行ない、新品種のタネを販売している種苗メーカーのナント種苗株式会社が、16年の歳月を掛け、タネが小さく、そのまま食べても気にならないというマイクロシード小玉スイカ「ピノ・ガール」の種子を開発。2019年10月9日(水)から、クラウドファンディングサイト「Makuake」で販売を開始します。

 プロジェクト期間は2019年10月9日(水)~11月20日(水)で、目標金額は30万円。リターン商品は「ピノ・ガール」スイカで、先着30名まで5,400円(税込)支援で2玉入などです。

 「ピノ・ガール」の種子は、従来の小玉スイカと比較して約1/4のサイズ。ひとたび口に入ってしまえば、驚くほどタネの存在が分からなくなり、ほとんどのタネは歯に当たることなく食べられるとのこと。実際、2018年に東京ビッグサイトで開催された「野菜・果物ワールド」で、来場者に「ピノ・ガール」を試食してもらったところ、747名のうち94%が、タネを気にせず食べられたと回答したとのこと。

 同社では「万が一タネを噛んでも、柔らかなチョコチップのような食感で嫌な苦味がなく、さらに甘さと食感が優れており、新たな果物として極めて高い可能性を秘めている」としています。

種子比較

「ピノ・ガール」青果シール

 スイカ消費シーンで「タネ」の存在は、特に女性や子供にとって食べる際に邪魔となる「嫌われ者」になることが多く、「タネ」のせいで購入、消費が敬遠される場面が多々あるのが実情で、消費動向は減少していく一方としています。その流れに比例するように、全国のスイカ産地は30年前をピークに作付面積が3~4分の1に減少しています。

 同社では、スイカの消費マーケットの活性化、衰退してしまっているスイカ産地の活性化、永続的なスイカ農家の経済的発展を切望しており、これまで品種開発者として、この壁に挑んでは自らの力不足により何度も何度も弾き返されていたとのこと。しかし、「今回は違う!」。それを実現しうるパワーが「ピノ・ガール」にはあると確信しているとしています。

[古川 敦]