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6種類の第1話を収録した「ドラえもん 0巻」が本日27日(水)発売! 23年ぶりの奇跡の最新刊は異例の発売前2度の緊急大重版

[2019/11/27 20:40]

 小学館から、「ドラえもん」0(ゼロ)巻(税別700円)が2019年11月27日(水)から順次発売されます。11月8日の情報解禁以降、大きな話題を呼んでおり、ネット上には、「第1話が6種類もあったなんて知らなかった!」、「喉から手が出るほど欲しい一品!」、「即予約した!」というコメントが溢れています。

 書店では予約が殺到し、初版が大部数にもかかわらず、このままでは発売時に品薄となることが予想されるほどの勢いが続いており、これを受け、11月14日(木)、そして11月19日(火)に2度の発売前大重版が決定。小学館のコミックスで発売前緊急重版を2度行なうのは、今世紀初とのことです。

 「ドラえもん」は、小学館の雑誌「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」の6つの雑誌の1970年1月号で連載がスタート。そのため、各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が存在していますが、てんとう虫コミックス第1巻には「小学四年生」版を、加筆・修正したものが収録されています。

「小学二年生」版第1話、「幼稚園」版第1話トビラ(左より)

 今回、ドラえもん50周年を記念して発売が決定した「0巻」には、その6種類の第1話を、当時の掲載時の状態ほぼそのままに収録し、読み比べができる形となっています。

 また、「0巻」には、「ドラえもん 伝説の予告ページ」も当時の状態で収録。これは、「ドラえもん」連載開始号の前号に掲載する予告ページの締切までに藤子・F・不二雄氏が作品のアイデアを思いつかず、「出た!」というフキダシで主人公の姿を描かずに告知したものと言われています。

 加えて、藤子・F・不二雄氏による伝説のドキュメンタリーまんが「ドラえもん誕生」もてんとう虫コミックスに初収録されています。このほか、「ドラえもん」の連載が開始された当時の背景を解説する記事ページも満載です。

 ドラえもんがいかにして誕生したのかがわかるメモリアルな1冊となる「0巻」は、てんとう虫コミックス『ドラえもん』としては、1996年の第45巻発売以来、実に23年ぶりの奇跡の最新刊となります。なお、連載開始当時の雰囲気を伝えるため、各話の扉のレイアウトやタイトルロゴ、学年別に書き分けられたセリフの文字づかい、現在とは異なる表記なども極力そのまま再現したとのことです。

目次

・ドラえもんあげる(『よいこ』第1話)・・・・・・・・・・・・・・・ 6
・ドラえもんがやってきた(『幼稚園』第1話)・・・・・・・・・・・・10
・ドラえもん登場!(『小学一年生』第1話)・・・・・・・・・・・・・ 15
・未来から来たドラえもん(『小学二年生』第1話)・・・・・・・・・・23
・机からとび出したドラえもん(『小学三年生』第1話)・・・・・・・・35
・未来の国からはるばると(『小学四年生』第1話)※TC第1話の初出版・ 51
・愛妻ジャイ子!?(『小学三年生』第2話) ※TC第1話に一部使用・・・ 67
・ハイキングに出かけよう(『小学五年生』第1話) ※ドラミ初登場話・84
・新連載の予告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97
・ドラえもん誕生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 99
・解説: 各話解説/「ドラえもん誕生」の背景・・・・・・・・・・・ 113
・「ドラえもん」全45巻収録作品一覧・・・・・・・・・・・・・・・128

担当編集・徳山雅記氏(小学館・ドラえもんルーム)のコメント

 企画の段階からドラえもんファンの方に喜んでいただけるのでは…という手応えは感じていましたが、それを遙かに上回る大反響にびっくりしています! のび太くんがドラえもんとはじめて出会った瞬間に、あらためてファンのみなさんとともに立ち会うような気持ちです。

 この機会にこれからも、もっともっと多くの方に、ドラえもんと出会っていただけたらうれしいです!

[古川 敦]