フード

「ノザキのコンビーフ」からクルクル鍵が消える! 70年ぶりにリニューアルしてアルミック缶に~製缶等製造ラインが限界に。賞味期限は半年延長、内容量は20g減

[2020/1/15 15:40]

 JFE商事グループの川商フーズが、「ノザキのコンビーフ」を始めとした現行の「枕缶」商品を、より使いやすく、バリア性に優れた新パッケージへリニューアルし、2020年3月16日(月)に発売します。なお、枕缶のコンビーフは、在庫がなくなり次第の終売となりますが、新容器のコンビーフ発売までは在庫が持つ計算とのことです。

 国産コンビーフの第一号として、1948年6月に発売された「ノザキのコンビーフ」は、70年以上にわたり愛されてきましたが、今回パッケージが刷新され、新たなアルミック缶の「ノザキのコンビーフ」として生まれ変わります。なお、アルミック缶は、昭和電工パッケージング株式会社の登録商標です。

現行:枕缶商品
新:アルミック缶商品

 「ノザキのコンビーフ」は、発売開始当初はびん詰でしたが、その2年後に台形型でクルクルと回しながら開ける「巻き取り鍵」が特徴の、いわゆる「枕缶」のコンビーフが誕生。約70年たった今では、コンビーフといえば牛のマークがついた「台形の缶詰」が代名詞となっています。

 しかし、「製缶等製造ラインが限界に来ており、新パッケージにリニューアルする決断となりました」と説明しています。

 新パッケージは、お馴染みの牛のマークをデザインに残し、形状も台形の「枕缶」のイメージを最大限に踏襲したアルミック缶となります。開けやすいシール蓋が採用され、缶詰での開けづらさを解消。また、アルミック缶Rはアルミ箔と樹脂フィルムを貼り合わせたもので、缶詰と同様に空気の侵入による製品の劣化を防ぎ、優れたバリア性を備えており、賞味期限は現行缶詰より6カ月長く、常温保存で製造日から3年6カ月間、調理なしでそのままでもおいしく食べられるとのことです。

 現在の内容量100gの「枕缶」は日本のみの缶型で、これでも量が多すぎるという意見が多くあったとのこと、そこで、現在の家族構成や食事シーン等を考慮し、使い切りやすいという80gへ変更されます。なお、希望小売価格は従来の410円から395円となり、グラム単価では4.1円から4.9375円へと値上げになりますが、「原材料や加工賃・物流費が大幅に上昇している中で、このような価格設定となりました」と説明しています。

HE MAKING (306)コンビーフの缶詰ができるまで

 なお、「ノザキのコンビーフ」と共に、「ニューコンミート」、「脂肪分 50%カットコンビーフ」、「ご飯にめちゃいける 和風コンビーフ」も新しく生まれ変わります。

FAQ

[古川 敦]